古典和歌stream

万葉集 - 中臣女郎

直に逢ひて見てばのみこそたまきはる
命に向ふ我が恋やまめ

じかに逢って見たならば、そのときだけは、命をかけた私の恋もやむだろう。

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万葉集 - 中臣女郎

いなと言はば強ひめや我が背菅の根の
思ひ乱れて恋ひつつもあらむ

いやだとおっしゃるなら、無理強いなどしましょうか、あなた。菅の根が乱れるように、思い乱れながら恋い続けていましょう。

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万葉集 - 大伴家持

けだしくも人の中言聞かせかも
ここだく待てど君が来まさぬ

もしかしたら、人の中傷をお聞きになったのだろうか。こんなにも待っているのに、あなたがおいでにならないのは。

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万葉集 - 大伴家持

なかなかに絶ゆとし言はばかくばかり
息の緒にして我れ恋ひめやも

いっそのこと縁を絶つと言ってくれたなら、これほど命がけで私は恋い慕うことがあろうか。

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万葉集 - 大伴家持

思ふらむ人にあらなくにねもころに
心尽して恋ふる我れかも

私を思ってくれているような人でもないのに、心を込めて、心を尽くして恋い慕う私であることよ。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

言ふ言の畏き国ぞ紅の
色にな出でそ思ひ死ぬとも

人の言うことが恐ろしい国なのだ。紅の色のように顔色に出してはいけない。たとえ思い焦がれて死ぬとしても。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

今は我は死なむよ我が背生けりとも
我れに依るべしと言ふといはなくに

もう私は死んでしまおう、あなた。生きていても、あなたが私に心を寄せてくれると言うわけでもないのだから。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

人言を繁みか君が二鞘の
家を隔てて恋ひつつまさむ

人の噂がうるさいからだろうか、あなたは、二つの鞘のように家を隔てて、恋しく思いながら過ごしていらっしゃるのだろうか。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

このころは千年や行きも過ぎぬると
我れやしか思ふ見まく欲りかも

このごろは千年も過ぎ去ってしまったかと、私はそう思うのだろうか。あなたに逢いたいからだろうか。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

うるはしと我が思ふ心速川の
塞きに塞くともなほや崩えなむ

いとしいと私が思う心は、流れの速い川をせき止めてもせき止めても、やはり崩れてしまうだろう。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

青山を横ぎる雲のいちしろく
我れと笑まして人に知らゆな

青い山を横切る雲がはっきり見えるように、はっきりと私に微笑みかけて、人に気づかれないでください。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

海山も隔たらなくに何しかも
目言をだにもここだ乏しき

海や山に隔てられているわけでもないのに、どうして、顔を見て言葉を交わすことさえ、こんなにも少ないのだろう。

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万葉集 - 大伴三依

照る月を闇に見なして泣く涙
衣濡らしつ干す人なしに

照る月を闇夜のように見なして泣く涙で、衣を濡らしてしまった。干してくれる人もいないのに。

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万葉集 - 大伴家持

ももしきの大宮人は多かれど
心に乗りて思ほゆる妹

宮廷に仕える人は多いけれど、私の心にしっかりと乗って思われるあなたよ。

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万葉集 - 大伴家持

うはへなき妹にもあるかもかくばかり
人の心を尽さく思へば

思いやりのないあなたであることよ。これほどまでに人の心を尽くさせることを思うと。

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万葉集 - 大伴千室

かくのみし恋ひやわたらむ秋津野に
たなびく雲の過ぐとはなしに

こうしてばかり恋い続けていくのだろうか。秋津野にたなびく雲が過ぎ去らないように、思いが消え去ることもなく。

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