古典和歌stream

万葉集 - 広河女王

恋草を力車に七車
積みて恋ふらく我が心から

恋の草を荷車に七台分も積むほどに恋い慕うのは、ほかでもない、私自身の心から出たことだ。

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万葉集 - 広河女王

恋は今はあらじと我れは思へるを
いづくの恋ぞつかみかかれる

恋などもう今はあるまいと私は思っていたのに、どこから来た恋が私につかみかかったのだろう。

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万葉集 - 石川広成

家人に恋過ぎめやもかはづ鳴く
泉の里に年の経ぬれば

家にいる人への恋しさが消え去ることがあろうか。かじかの鳴く泉の里で年が経ってしまったので。

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万葉集 - 大伴像見

我が聞きに懸けてな言ひそ刈り薦の
乱れて思ふ君が直香ぞ

私の耳に入るように、あの人のことを口にしないでくれ。刈った薦のように思い乱れているあの人の様子なのだから。

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万葉集 - 大伴像見

春日野に朝居る雲のしくしくに
我れは恋ひ増す月に日に異に

春日野に朝かかる雲が重なるように、しきりに私の恋はつのる。月ごと日ごとに。

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万葉集 - 大伴像見

一瀬には千たび障らひ行く水の
後にも逢はむ今にあらずとも

一つの瀬で千回も岩に妨げられながら流れて行く水が、やがて合流するように、後にでも逢おう。今でなくても。

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万葉集 - 大伴家持

かくしてやなほや罷らむ近からぬ
道の間をなづみ参ゐ来て

このようにしてやはり帰って行くのだろうか。近くもない道のりを苦労してやって来たのに。

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万葉集 - 河内百枝娘子

はつはつに人を相見ていかにあらむ
いづれの日にかまた外に見む

ほんのわずかにあなたにお逢いして、この先どうなるのだろう。いつの日にか、またよそながらでもお見かけできるだろうか。

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万葉集 - 河内百枝娘子

ぬばたまのその夜の月夜今日までに
我れは忘れず間なくし思へば

あの夜の月の光を、今日まで私は忘れない。絶え間なくあなたを思っているので。

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万葉集 - 巫部麻蘇娘子

我が背子を相見しその日今日までに
我が衣手は干る時もなし

あなたに逢ったあの日から今日まで、私の袖は涙で乾く時もない。

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万葉集 - 巫部麻蘇娘子

栲縄の長き命を欲りしくは
絶えずて人を見まく欲りこそ

長い命を願ったのは、絶えることなくあなたに逢い続けたいと思ったからこそだ。

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万葉集 - 大伴家持

はねかづら今する妹を夢に見て
心のうちに恋ひわたるかも

はねかずらを今つけたばかりの少女を夢に見て、心の中で恋い続けていることだ。

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万葉集

はねかづら今する妹はなかりしを
いづれの妹ぞここだ恋ひたる

はねかずらを今つけたばかりの娘などいなかったのに、いったいどの娘をそんなに恋しく思っていらっしゃるのですか。

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万葉集 - 粟田女娘子

思ひ遣るすべの知らねば片もひの
底にぞ我れは恋ひ成りにける

思いを晴らす手立てもわからないので、素焼きの器の底にたまるように、片思いの底に沈んで、私はすっかり恋に染まってしまった。

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万葉集 - 粟田女娘子

またも逢はむよしもあらぬか白栲の
我が衣手にいはひ留めむ

また逢う手立てはないものか。白い私の袖に、神に祈ってあなたを留めておこう。

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万葉集 - 大宅女

夕闇は道たづたづし月待ちて
行ませ我が背子その間にも見む

夕闇の中は道がおぼつかない。月の出を待ってからお帰りください、あなた。その間だけでもあなたを見ていたい。

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