- 表題
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- 後撰和歌集
後撰和歌集 - 源中正
葉を若みほにこそ出でね花すすき
下の心に結ばざらめや
葉が若いので穂にはまだ出ていない花すすきのように、年若いあなたは思いを表に出さないけれど、心の奥では私と思いを結ばずにいることがあろうか。
後撰和歌集 - 藤原忠房
隠れ沼に忍びわびぬる我が身かな
井手の蛙となりやしなまし
草に隠れた沼にひそむように、思いを忍びきれずに苦しんでいる我が身であることよ。いっそ井手の蛙となって、声に出して鳴いてしまおうか。
後撰和歌集 - 藤原輔文
あふくまの霧とはなしに夜もすがら
たちわたりつつよをも経るかな
阿武隈川に立ちこめる霧というわけでもないのに、一晩中あなたの部屋のあたりに立ち続けながら、逢えないまま夜を明かし、月日を過ごしていることだ。
後撰和歌集 - よみ人しらず
あやしくも厭ふにはゆる心かな
いかにしてかは思ひ止むべき
不思議なことに、嫌われるほどかえって燃え立つ心であることよ。いったいどのようにして、この思いを止めればよいのだろうか。