古典和歌stream

千載和歌集 - 藤原季能

三年まで馴れしは夢の心地して
今日ぞ現の別れなりける

三年もの間親しく慣れ親しんだことは夢のような気がして、今日こそが現実の別れであったことだ。

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千載和歌集 - 印性

入りぬるか飽かぬ別れの悲しさを
思ひ知れとや山の端の月

もう沈んでしまったのか。名残の尽きない別れの悲しさを思い知れというのか、山の端の月よ。

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千載和歌集 - 藤原修範

野辺見れば昔の跡や誰ならむ
その世も知らぬ苔の下かな

野辺を見渡すと、昔の人の跡であるこれらの塚は、誰のものなのだろう。その人の生きた時代さえ知られない、苔の下であることだ。

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千載和歌集 - 範玄

何事の深き思ひに泉川
底の玉藻と沈み果てけん

いったいどのような深い思いのために、泉川の底の玉藻となって、すっかり沈んでしまったのだろうか。

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千載和歌集 - 成清

思ひきや今日打ち鳴らす鐘の音に
伝へし笛の音を添へんとは

思いもしなかった。今日、供養のために打ち鳴らす鐘の音に、あの方から伝え授けられた笛の音を添えることになろうとは。

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千載和歌集 - 静縁

先立たむことを憂しとぞ思ひしに
後れても又悲しかりけり

母より先に死ぬことをつらいと思っていたのに、母に先立たれて後に残されても、また悲しいことであった。

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千載和歌集 - 藤原親盛

待つらむと思はばいかに急がまし
跡を見にだにまどふ心を

父が私を待っているだろうと思えるのならば、どれほど急ぐことだろう。亡き跡を見に行くだけでさえ、こうして気がせいて惑う心であるのに。

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千載和歌集 - 覚蓮

山の端にたなびく雲や行方なく
なりし煙の形見なるらん

山の端にたなびいている雲は、行方も知れず消えていった火葬の煙の、形見なのだろうか。

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千載和歌集 - 長真

年を経て昔をしのぶ心のみ
うきにつけてもふかくさの里

年月を経ても、昔をしのぶ心ばかりが、つらいことにつけてもいっそう深くなる、この深草の里であることよ。

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千載和歌集 - 顕昭

たらちめや止まりて我を惜しままし
代はるに代はる命なりせば

母がこの世にとどまって、私の死を惜しんだことだろうか。もし命が身代わりに代わることのできるものであったならば。

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千載和歌集 - 西行

もろともに眺め眺めて秋の月
ひとりにならむことぞ悲しき

これまで一緒に幾度も眺めてきた秋の月よ。これからは、ひとりで眺めることになるのが悲しい。

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千載和歌集 - 寂然

乱れずと終はり聞くこそ嬉しけれ
さても別れは慰まねども

心乱れることなく臨終を迎えたと聞くことこそ嬉しいことだ。それにしても、別れの悲しみは慰められないけれども。

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千載和歌集 - 西行

この世にて又逢ふまじき悲しさに
勧めし人ぞ心乱れし

この世では二度と会うことはないという悲しさに、心乱さず念仏せよと勧めた私のほうこそ、心が乱れてしまった。

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千載和歌集 - 後白河院

幾千代と限らざりける呉竹や
君が齢のたぐひなるらん

幾千代と限りもなく茂り続けてきた呉竹こそが、君の齢の仲間となるのであろう。

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千載和歌集 - 藤原公教

植ゑて見る籬の竹の節ごとに
こもれる千代は君ぞ数へん

植えて眺める籬の竹の、その節ごとにこもっている千代の年は、君こそが数えることであろう。

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千載和歌集 - 藤原俊成

我が友と君が御垣の呉竹は
千代に幾世の陰を添ふらん

君が我が友として御垣に植えた呉竹は、千代の上に、さらに幾世の陰を添えることであろう。

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