- 表題
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- 千載和歌集
千載和歌集 - 前中宮宣旨
憂きもののさすがに惜しき今年かな
遠ざかりなん君が別れに
つらいことばかりの年ではあったが、それでもやはり過ぎ去るのが惜しい今年であることだ。年が改まれば、亡き君との別れが遠ざかってしまうであろうと思うと。
千載和歌集 - 藤原彰子
現とも思ひわかれで過ぐる間に
見し世の夢を何語りけん
現実なのかどうかも見分けがつかないまま日々を過ごしているうちに、院と過ごした昔の夢のような日々のことを、どうして語ってしまったのだろう。
千載和歌集 - 藤原俊忠
墨染の袂にかかるねを見れば
あやめも知らぬ涙なりけり
喪服の墨染の袂に掛かる菖蒲の根を見ると、菖蒲の節句であることも、物の分別もわからないほどに、泣く音とともにこぼれる涙なのであった。