- 表題
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- 古今和歌集
古今和歌集 - よみ人しらず
忘れなむ我を恨むな郭公
人のあきにはあはむともせず
あなたを忘れてしまおうとする私を恨まないでおくれ。ほととぎすが秋に会おうとしないように、私もあの人に飽きられる時にまで会おうとは思わないのだ。
古今和歌集 - よみ人しらず
絶えずゆく飛鳥の川のよどみなば
心あるとや人の思はむ
絶えず流れていく飛鳥川がよどんだならば、何かわけがあってのことかと人は思うだろうか。私の通いが途絶えたなら、ほかに心を寄せる人があるのかとあの人は思うだろうか。
古今和歌集 - 源融
陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに
乱れむと思ふ我ならなくに
陸奥の信夫もじずりの乱れ模様のように、ほかの誰のために心が乱れようと思う私ではないのに。あなたのためにこそ乱れているのだ。
古今和歌集 - よみ人しらず
思ふよりいかにせよとかあき風に
なびく浅茅の色ことになる
これほど深く思っているのに、この上どうせよというのか。秋風になびく浅茅の色が変わるように、あの人の心は私に飽きて変わってしまった。
古今和歌集 - よみ人しらず
千々の色に移ろふらめど知らなくに
心し秋の紅葉ならねば
あの人の心は、さまざまな色に移り変わっているのだろうが、私にはわからない。心は秋の紅葉ではないので、目に見えないのだから。
古今和歌集 - 下野雄宗
曇り日の影としなれる我なれば
目にこそ見えね身をば離れず
曇りの日の影のように、恋にやつれて目に見えないほどになってしまった私なので、目にこそ見えないが、あなたの身から離れることはない。