古典和歌stream

拾遺和歌集 - 源順

独り寝る宿には月の見えざらば
恋しき事の数はまさらじ

独りで寝る家に月が見えなければ、恋しく思うことの数は増えないだろうに。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

長月の有明の月のありつつも
君し来まさば我恋ひめやも

九月の有明の月のように、変わらずにあり続けて、あなたが通って来てくださるならば、私はこれほど恋い慕うだろうか。いや、しないだろう。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

ことならば闇にぞあらまし秋の夜の
なぞ月影の人頼めなる

どうせなら闇夜であってほしかった。秋の夜の月の光は、どうして人に期待を抱かせるのだろうか。

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拾遺和歌集 - 春宮左近

降らぬ夜の心を知らで大空の
雨をつらしと思ひけるかな

雨の降らない夜にも来ないあの人の心を知らないで、大空の雨を恨めしいと思っていたことよ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

衣だに中にありしはうとかりき
逢はぬ夜をさへ隔てつるかな

衣でさえ二人の間にあったのはうとましかった。それなのに今は、逢わない夜までも隔ててしまったことよ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

長き夜も人をつらしと思ふには
寝なくに明くる物にぞありける

秋の長い夜も、あの人を恨めしいと思っていると、寝もしないうちに明けてしまうものであったよ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

忘れなん今は問はじと思ひつつ
寝る夜しもこそ夢に見えけれ

もう忘れてしまおう、今はもう訪ねまいと思いながら寝る夜に限って、あの人が夢に見えることだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

夜とても寝られざりけり人知れず
寝覚めの恋に驚かれつつ

夜だからといっても眠ることができなかった。人に知られないまま、寝覚めて恋しく思う心にはっと目を覚まされては。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

むばたまの妹が黒髪今宵もや
我がなき床になびき出でぬらん

恋しいあの子の黒髪は、今夜もまた、私のいない寝床に乱れ広がっているのだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

我が背子がありかも知らで寝たる夜は
暁方の枕さびしも

夫がどこにいるのかも知らないで寝た夜は、明け方の枕がさびしいことよ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

いかなりし時くれ竹のひとよだに
いたづらぶしを苦しと言ふらん

いったいどのような時に、呉竹の一節ほどのたった一夜でさえ、むなしい独り寝を苦しいなどと言ったのだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

いかならんをりふしにかは呉竹の
よるは恋しき人に逢ひ見む

どのような折にか、呉竹の節(よ)ではないが、夜には恋しい人に逢うことができるのだろうか。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

正してふ八十のちまたに夕占問ふ
占正にせよ妹に逢ふべく

よく当たるという、多くの道の分かれる辻で夕占を問う。その占いよ、正しく当たってくれ。恋しいあの子に逢えるように。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

夕占問ふ占にもよくあり今宵だに
来ざらむ君をいつか待つべき

夕占を問うと、占いにもよく出ている。今夜でさえ来ないようなあなたを、いったいいつ待てばよいのだろうか。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

夢をだにいかでかたみに見てしかな
逢はで寝る夜の慰めにせん

せめて夢だけでも、なんとかしてお互いに見たいものだ。逢わないで寝る夜の慰めにしよう。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

うつつには逢ふこと難し玉の緒の
よるは絶えせず夢に見えなん

現実には逢うことが難しい。玉を貫く緒を縒るように、夜は絶えることなく、あなたが夢に見えてほしい。

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