- 表題
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- 拾遺和歌集
拾遺和歌集 - 元良親王
わびぬれば今はた同じ難波なる
みをつくしても逢はむとぞ思ふ
思い悩んでしまったのだから、今となってはもう同じことだ。難波にある澪標のように、この身を尽くしてでも、あなたに逢おうと思う。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
いつかとも思はぬ沢のあやめ草
ただつくづくとねこそ泣かるれ
五月五日を、いつ逢えるともわからない日として過ごす私は、沢のあやめ草の根が長いように、ただしみじみと声を立てて泣いてしまうことだ。
拾遺和歌集 - 凡河内躬恒
生ふれども駒もすさめぬあやめ草
かりにも人の来ぬがわびしさ
生えていても馬さえ見向きもしないあやめ草は刈る人もないが、そのように、かりそめにもあの人が訪ねて来ないのがつらいことだ。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
わびぬれば常はゆゆしき七夕も
うらやまれぬるものにぞありける
恋に思い悩んでしまったので、ふだんは年に一度しか逢えない不吉なものと思っていた七夕も、うらやましく思われるものであった。