- 表題
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- 拾遺和歌集
拾遺和歌集 - 柿本人麻呂
杉板もて葺ける板間のあはざらば
いかにせむとか我が寝そめけん
杉の板で葺いた屋根の板の継ぎ目が合わないように、あの人と逢わなくなったなら、どうしようと思って、私は共寝をし始めたのだろうか。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
恋ひわびぬ音をだに泣かむ声立てて
いづこなるらん音無の里
恋しさに思い疲れてしまった。せめて声を立てて泣こう。声を立てても人に聞かれない音無の里は、どこにあるのだろうか。
拾遺和歌集 - 大中臣能宣
明日知らぬ我が身なりとも恨みおかむ
この世にてのみやまじと思へば
明日のこともわからない我が身であっても、恨みを言い残しておこう。この恋は、この世だけで終わるものではないと思うので。
拾遺和歌集 - 清原元輔
草隠れかれにし水はぬるくとも
むすびし袖は今も乾かず
草に隠れて涸れてしまった水がぬるくなったように、あなたが離れて情がさめてしまっても、かつてその水を手にすくった私の袖は、契りを結んだ名残の涙で今も乾かない。