古典和歌stream

拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

鳴る神のしばし動きて空曇り
雨も降らなん君とまるべく

雷が少しの間鳴り響いて空が曇り、雨も降ってほしい。あなたが帰らずにとどまってくれるように。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

人言は夏野の草の繁くとも
君と我とし携はりなば

人の噂は夏の野の草のように多くても、あなたと私とが手を取り合っているならば、かまわない。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

野も山も茂りあひぬる夏なれど
人のつらさは言の葉もなし

野も山も草木が茂り合う夏であるけれども、あの人のつれなさには、言葉の葉さえもない。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

夏草の茂みに生ふるまろこすげ
まろがまろ寝よ幾夜経ぬらん

夏草の茂みに生える丸小菅ではないが、私が衣も脱がずに独りで寝るまろ寝よ。いったい幾夜を過ごしたことだろう。

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拾遺和歌集 - 村上天皇

山がつの垣ほに生ふるなでしこに
思ひよそへぬ時の間ぞなき

山里に住む者の垣根に生えている撫子に、あなたを思いなぞらえない時はひとときもない。

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拾遺和歌集 - 清原元輔

思ひ知る人に見せばや夜もすがら
我がとこなつにおきゐたる露

物の情けを知る人に見せたいものだ。一晩中、我が家の常夏の花に置いている露を、そして寝床で起きたまま流す私の涙を。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

秋の野の草葉も分けぬ我が袖の
露けくのみもなりまさるかな

秋の野の草葉をかき分けて歩いたわけでもない私の袖が、露にぬれるばかりでなく、ますますぬれまさることよ。

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拾遺和歌集 - 曾禰好忠

我が背子が来まさぬ宵の秋風は
来ぬ人よりも恨めしきかな

夫が来てくださらない宵に吹く秋風は、来ない人よりもいっそう恨めしいことよ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

うらやまし朝日に当たる白露を
我が身と今はなすよしもかな

うらやましいことだ。朝日に当たって消える白露を、今はわが身とする方法があればよいのに。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

秋の田の穂の上に置ける白露の
消ぬべく我は思ほゆるかな

秋の田の稲穂の上に置いている白露が消えるように、私は消え入りそうなほどに恋しく思われることよ。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

住吉の岸を田に掘り蒔きし稲の
刈るほどまでも逢はぬ君かな

住吉の岸を田に掘り起こして蒔いた稲を刈り取る時まで、こんなにも長く逢ってくれないあなたであることよ。

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拾遺和歌集 - 山部赤人

恋しくは形見にせむと我が宿に
植ゑし秋萩今盛りなり

恋しくなったら形見にしようと思って我が家の庭に植えた秋萩が、今まさに花盛りである。

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拾遺和歌集 - 広平親王

秋萩の下葉を見ずは忘らるる
人の心をいかで知らまし

秋萩の色づいた下葉を見なかったならば、私を忘れていく人の心をどうして知ることができただろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

標結はぬ野辺の秋萩風吹けば
とふしかくふし物をこそ思へ

囲いのしるしも結んでいない野辺の秋萩が、風が吹くとあちらに伏しこちらに伏しするように、私もあれこれと思い乱れていることだ。

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拾遺和歌集 - 中宮内侍

移ろふは下葉ばかりと見しほどに
やがてもあきになりにけるかな

色が変わるのは下葉だけだと見ていたうちに、そのまま秋が深まるように、あの人はすっかり私に飽きてしまったことよ。

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拾遺和歌集 - 大中臣能宣

言の葉も霜にはあへずかれにけり
こやあきはつるしるしなるらん

木の葉が霜に耐えられずに枯れるように、あなたの言葉も絶えて、あなたは離れてしまった。これが、秋が終わるように、私に飽き果てたしるしなのだろうか。

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