- 表題
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- 拾遺和歌集
拾遺和歌集 - よみ人しらず
数ならぬ身をうち河の網代木に
多くのひをも過ぐしつるかな
取るに足らない我が身をつらいと思いながら、宇治川の網代木に氷魚がかかるのを待つように、多くの日々を過ごしてしまったことよ。
拾遺和歌集 - 柿本人麻呂
頼めつつ来ぬ夜あまたになりぬれば
待たじと思ふぞ待つにまされる
来ると期待させながら来ない夜が幾夜も重なったので、もう待つまいと思うほうが、待つことよりもかえってつらいことだ。
拾遺和歌集 - 少弐命婦
いかにして今日を暮らさむ小余綾の
いそぎ出でてもかひなかりけり
どのようにして今日一日を暮らせばよいのだろう。小余綾の磯ではないが、急いで出て来たのに、何のかいもなかったことだ。
拾遺和歌集 - 柿本人麻呂
湊入りの葦分け小舟障り多み
我が思ふ人に逢はぬころかな
河口に入る葦を分けて進む小舟が、障りが多くて進めないように、差し障りが多いので、私が思う人に逢えないこのごろであることよ。