古典和歌stream

拾遺和歌集 - 紀貫之

色もなき心を人に染めしより
移ろはむとは我が思はなくに

色もない私の心をあなたに染めてからというもの、色があせるように心変わりしようなどとは、私は思いもしないのに。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

数ならぬ身をうち河の網代木に
多くのひをも過ぐしつるかな

取るに足らない我が身をつらいと思いながら、宇治川の網代木に氷魚がかかるのを待つように、多くの日々を過ごしてしまったことよ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

下紅葉するをば知らで松の木の
上の緑を頼みけるかな

下葉が紅葉して色変わりしているのを知らないで、松の木の上の変わらない緑を頼みにしていたことよ。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

我が背子を我が恋ひ居れば我が宿の
草さへ思ひうらがれにけり

私が夫を恋い慕っていると、我が家の庭の草までも、物思いをして葉先が枯れてしまったことよ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

霜の上に降る初雪の朝氷
とけずも物を思ふころかな

霜の上に降る初雪や朝の氷が解けないように、心も打ち解けないまま物思いをするこのごろであることよ。

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拾遺和歌集 - 源景明

み吉野の雪にこもれる山人も
ふる道とめて音をや泣くらん

吉野の雪に閉じこもっている山人も、雪の降る昔の道をたずね求めて、声をあげて泣いているだろうか。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

頼めつつ来ぬ夜あまたになりぬれば
待たじと思ふぞ待つにまされる

来ると期待させながら来ない夜が幾夜も重なったので、もう待つまいと思うほうが、待つことよりもかえってつらいことだ。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

朝寝髪我は梳らじうつくしき
人の手枕触れてしものを

朝の寝乱れた髪を、私は櫛でとかすまい。いとしい人の手枕に触れた髪なのだから。

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拾遺和歌集 - 藤原実方

時の間も心は空になるものを
いかで過ぐしし昔なるらむ

わずかな間でも、心は上の空になってしまうものなのに、あなたに逢う前の昔は、どのようにして過ごしていたのだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

白波のうちしきりつつ今宵さへ
いかでか独り寝るとかや君

白波がしきりに打ち寄せるように、幾夜も続いて今夜までも、どうして独りで寝ろというのか、あなたよ。

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拾遺和歌集 - 少弐命婦

いかにして今日を暮らさむ小余綾の
いそぎ出でてもかひなかりけり

どのようにして今日一日を暮らせばよいのだろう。小余綾の磯ではないが、急いで出て来たのに、何のかいもなかったことだ。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

湊入りの葦分け小舟障り多み
我が思ふ人に逢はぬころかな

河口に入る葦を分けて進む小舟が、障りが多くて進めないように、差し障りが多いので、私が思う人に逢えないこのごろであることよ。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

岩代の野中に立てる結び松
心も解けず昔思へば

岩代の野の中に立っている結び松のように、私の心も解けることがない。昔のことを思うと。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

我が宿は播磨潟にもあらなくに
あかしもはてて人の行くらん

私の家は播磨の潟でもないのに、どうしてあの人は明石ならぬ、夜を明かしきりもせずに去って行くのだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

波間より見ゆる小舟の浜久木
久しくなりぬ君に逢はずて

波の間から見える小舟のあたりの浜久木の、その名のように、久しくなってしまった。あなたに逢わないままで。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

真澄鏡手に取り持ちて朝な朝な
見れども君に飽く時ぞなき

澄んだ鏡を手に取って毎朝毎朝見るように、いつも見ているけれども、あなたに飽きる時などない。

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