古典和歌stream

拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

皆人の笠に縫ふてふ有馬菅
ありて後にも逢はむとぞ思ふ

誰もが笠に縫うという有馬菅の、その名のように、生きながらえて後にも、あなたに逢おうと思う。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

伊香保のや伊香保の沼のいかにして
恋しき人を今ひと目見む

伊香保の、伊香保の沼の名のように、いかにして、恋しい人をもう一目見ることができるだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

玉川にさらす手作りさらさらに
昔の人の恋しきやなぞ

玉川にさらす手織りの布のように、さらさらに、今さらながら、昔の人が恋しいのはどうしてなのか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

身は早く奈良の都になりにしを
恋しきことの古りせざるらん

この身はとうに奈良の古い都のように古びてしまったのに、恋しいことだけは、どうして古びないのだろうか。

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拾遺和歌集 - 藤原忠房

石上古りにし恋の神さびて
祟るに我はねぎぞかねつる

古くなってしまった恋が、神々しいほどに年を経て祟るので、私は祈って鎮めることもできないでいる。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

いかばかり苦しきものぞ葛城の
久米路の橋のなかの絶え間は

どれほど苦しいものであろうか。葛城の久米路の橋が途中で途切れているように、二人の仲が途絶えている間は。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

限りなく思ひながらの橋柱
思ひながらになかや絶えなん

限りなく思いながら、その長柄の橋の橋柱のように、思いながらも二人の仲は絶えてしまうのだろうか。

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拾遺和歌集 - 源頼光

なかなかに言ひも放たで信濃なる
木曽路の橋のかけたるやなぞ

いっそきっぱりと言い放ってしまえばよいのに、そうもしないで、信濃にある木曽路の架け橋のように、どうして私を心にかけたままにしておくのか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

杉立てる宿をぞ人は尋ねける
心のまつはかひなかりけり

あの人は、杉の立っている家を訪ねて行ったのだった。私が心の中で待っていたのは、何のかいもなかったことだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

石上布留の社の木綿襷
かけてのみやは恋ひむと思ひし

石上の布留の社の神官が木綿襷をかけるように、ただ心にかけてばかり恋い続けることになろうとは、思っていただろうか。思いもしなかった。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

我や憂き人やつらきとちはやぶる
神てふ神に問ひ見てしかな

私がいやな者なのか、あの人が薄情なのかと、神という神すべてに問いただしてみたいものだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

住吉の現人神に誓ひても
忘るる君が心とぞ聞く

住吉の現人神に誓っても、それを忘れてしまうあなたの心だと聞いている。

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拾遺和歌集 - 右近

忘らるる身をば思はず誓ひてし
人の命の惜しくもあるかな

あなたに忘れられる私の身のことは何とも思わない。けれども、いつまでも変わらないと神に誓ったあなたの命が、誓いを破った罰を受けて失われはしないかと、惜しく思われることだ。

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拾遺和歌集 - 藤原実方

何せむに命をかけて誓ひけん
いかばやと思ふ折もありけり

どうして命をかけてまで誓ったのだろうか。行きたい、生きていたいと思う折もあったのに。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

ちりひぢの数にもあらぬ我ゆゑに
思ひわぶらん妹がかなしさ

塵や泥ほどの数にも入らない私のために、思い悩んでいるだろう妻のいとしさよ。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

恋ひ恋ひて後も逢はむと慰むる
心しなくは命あらめや

恋い焦がれ続けて、後には逢おうと自分を慰める心がもしなかったなら、命が続いていようか、続いてはいないだろう。

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