古典和歌stream

拾遺和歌集 - 平兼盛

さしながら人の心をみくまのの
浦の浜木綿いくへなるらん

このまま人の心を見るとしたら、み熊野の浦の浜木綿の葉のように、いったい幾重に隔てられているのだろうか。

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拾遺和歌集 - 村上天皇

世の人の及ばぬものは富士の嶺の
雲居に高きおもひなりけり

世の人の誰も及ばないものは、富士の嶺が雲の上に高くそびえて火を燃やしているように、宮中にいる私の高く燃える思いであることよ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

我が恋のあらはに見ゆるものならば
都の富士と言はれなましを

私の恋の思いが目に見えるものであったならば、都の富士と言われたであろうに。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

葦根はふうきは上こそつれなけれ
下はえならず思ふ心を

葦の根が這う泥土の沼は、表面こそ何事もないようにそっけなく見えるけれども、その下では並々でなく思っている心なのに。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

ねぬなはのくるしかるらん人よりも
我ぞますだのいけるかひなき

蓴菜を手繰るように苦しんでいるであろうあの人よりも、私のほうがまさって、益田の池ではないが、生きているかいもないことだ。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

たらちねの親の飼ふ蚕の繭ごもり
いぶせくもあるか妹に逢はずして

親が飼う蚕が繭にこもっているように、心がふさいで晴れないことだ。いとしい人に逢わずにいて。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

いさやまだ恋てふことも知らなくに
こやそなるらんいこそ寝られね

さあ、どうだろう。まだ恋というものも知らないのに、これがそうなのだろうか。眠ることもできない。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

たらちねの親のいさめしうたた寝は
物思ふ時のわざにぞありける

親がいけないと戒めたうたた寝は、恋の物思いをしている時のしわざであったのだなあ。

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拾遺和歌集 - 中務

うちとなく慣れもしなまし玉簾
たれ年月を隔てそめけん

内と外の隔てもなく親しく慣れ合っていたかもしれないのに。玉簾を垂れるように、誰が長い年月を隔て始めたのだろうか。

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拾遺和歌集 - 紀貫之

憂かりけるふしをば捨てて白糸の
今くる人と思ひなさなん

つらかった折節のことは、白糸の節を捨てるように捨ててしまって、白糸を繰るように、今やって来た新しい人だと思いなしてほしい。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

思ふとていとこそ人に慣れざらめ
しか慣らひてぞ見ねば恋しき

恋しく思うからといって、それほど人に慣れ親しむまい。そのように慣れてしまったからこそ、逢わないと恋しいのだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

手枕のすきまの風も寒かりき
身はならはしのものにぞありける

共寝をしていた頃は、手枕のわずかな隙間に入る風さえ寒く感じられたものだ。身というものは、慣れ次第のものであったのだなあ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

吹く風に雲のはたては留むとも
いかが頼まん人の心は

吹く風の中で、雲の果てをとどめることができたとしても、どうして頼りにできようか、人の心は。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

若草に留めもあへぬ駒よりも
なつけわびぬる人の心か

若草でつなぎとめようとしてもとどめきれない若駒よりも、なつかせかねる人の心であることよ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

逢ふことのかたかひしたる陸奥の
こまほしくのみおもほゆるかな

逢うことが難しく、陸奥の駒を片飼いしているように、ただ来てほしいとばかり思われることよ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

陸奥の安達の原の白真弓
心こはくも見ゆる君かな

陸奥の安達の原の白木の弓が強く張っているように、心が強情に見えるあなたであることよ。

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