- 表題
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- 拾遺和歌集
拾遺和歌集 - 善祐法師の母
泣く涙世はみな海となりななん
同じ渚に流れ寄るべく
泣いて流す涙で、この世はすべて海となってほしい。そうすれば、流された我が子と同じ渚に、私も流れ寄ることができるように。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
捨てはてむ命を今は頼まれよ
逢ふべきことのこの世ならねば
すっかり捨ててしまおうとするこの命を、今はかえって頼みにしてほしい。あなたと逢えるのは、この世のことではないのだから。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
世の中の憂きもつらきも忍ぶれば
思ひ知らずと人や見るらん
二人の仲のつらさも、あの人の薄情さも、じっとこらえているので、私が何も分かっていないと、あの人は見ているのだろうか。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
ひたぶるに死なば何かはさもあらばあれ
生きてかひなき物思ふ身は
いっそひと思いに死んでしまうなら、何のかまうことがあろう、どうともなるがよい。生きていてもかいのない、恋の物思いをするこの身は。