古典和歌stream

拾遺和歌集 - よみ人しらず

忘れじよゆめと契りし言の葉は
うつつにつらき心なりけり

決して忘れはしないよと、夢のような逢瀬の中で誓った言葉は、現実には薄情な心であったのだなあ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

あたらしと何に命を思ひけん
忘れば古くなりぬべき身を

惜しいなどと、どうして命を思ったのだろうか。あの人が忘れてしまえば、古びて捨てられてしまうはずの身であるのに。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

ちはやぶる神の斎垣も越えぬべし
今は我が身の惜しけくもなし

神の社の斎垣さえも越えてしまいそうだ。今となっては、我が身が惜しいとも思わない。

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拾遺和歌集 - 善祐法師の母

泣く涙世はみな海となりななん
同じ渚に流れ寄るべく

泣いて流す涙で、この世はすべて海となってほしい。そうすれば、流された我が子と同じ渚に、私も流れ寄ることができるように。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

住吉の岸に向かへる淡路島
あはれと君を言はぬ日ぞなき

住吉の岸に向かい合う淡路島、その「あは」という名のように、「ああ、いとしい」とあなたのことを言わない日はない。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

捨てはてむ命を今は頼まれよ
逢ふべきことのこの世ならねば

すっかり捨ててしまおうとするこの命を、今はかえって頼みにしてほしい。あなたと逢えるのは、この世のことではないのだから。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

生き死なんことの心にかなひせば
再び物は思はざらまし

生きるも死ぬも、心のままになるものであったならば、二度とこのような恋の物思いはしないだろうに。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

燃えはてて灰となりなん時にこそ
人をおもひのやまむ期にせめ

恋の火に燃え尽きて、灰となってしまうその時こそ、あの人を思う思いの火が消える最期としよう。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

いづ方に行き隠れなん世の中に
身のあればこそ人もつらけれ

どこへ行って身を隠してしまおうか。この世の中に我が身があるからこそ、あの人もつれなく思われるのだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

在りへむと思ひもかけぬ世の中は
なかなか身をぞ嘆かざりける

生きながらえようとも思わないこの世の中では、かえって我が身を嘆くこともなかったのだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

偽りと思ふものから今さらに
誰がまことをか我は頼まむ

あなたの言葉を偽りだと思うものの、今さら誰の真心を私は頼みにしようか。あなたのほかにはいない。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

世の中の憂きもつらきも忍ぶれば
思ひ知らずと人や見るらん

二人の仲のつらさも、あの人の薄情さも、じっとこらえているので、私が何も分かっていないと、あの人は見ているのだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

ひたぶるに死なば何かはさもあらばあれ
生きてかひなき物思ふ身は

いっそひと思いに死んでしまうなら、何のかまうことがあろう、どうともなるがよい。生きていてもかいのない、恋の物思いをするこの身は。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

恋するに死にするものにあらませば
千たびぞ我は死にかへらまし

恋をすることで死ぬものであったならば、私は千度も死んでは生き返ったことだろう。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

恋ひて死ね恋ひて死ねとや我妹子が
我が家の門を過ぎて行くらん

恋い焦がれて死ね、恋い焦がれて死ねというのか、いとしいあの子は私の家の門の前を素通りして行くようだ。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

恋ひ死なば恋ひも死ねとや玉桙の
道行き人に言伝もなき

恋い死にするなら恋い死にでもせよというのか、道を行く人に託した言伝てさえもない。

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