古典和歌stream

拾遺和歌集 - 源重之

恋しきを慰めかねて菅原や
ふしみに来ても寝られざりけり

恋しさを慰めきれずに、菅原の伏見の里までやって来たが、その名のように伏して寝ることもできなかった。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

恋しきは色に出でても見えなくに
いかなる時か胸にしむらん

恋しさというものは、色に表れて見えるものでもないのに、いったいどのような時に胸に染みとおるのだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

忍ばむに忍ばれぬべき恋ならば
つらきにつけてやみもしなまし

こらえようとしてこらえることのできる恋であるならば、あの人の薄情さにかこつけて、きっぱりやめてしまっただろうに。

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拾遺和歌集 - 大中臣能宣

いかでいかで恋ふる心を慰めて
後の世までの物を思はじ

なんとかして、なんとかしてあなたを恋い慕うこの心を慰めて、来世にまで持ち越すような物思いはしないでおきたい。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

限りなく思ふ心の深ければ
つらきも知らぬものにぞありける

限りなくあの人を思う心が深いので、つれなくされるつらさも感じないものであったのだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

わりなしや強ひても頼む心かな
つらしとかつは思ふものから

どうしようもないことだ。無理にでもあの人を頼みにしてしまう心であるよ。一方ではつれないと思いながら。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

憂しと思ふものから人の恋しきは
いづこを忍ぶ心なるらん

つらいと思うものの、それでもあの人が恋しいのは、あの人のどこを慕う心なのだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

身の憂きを人のつらきと思ふこそ
我とも言はじわりなかりけれ

我が身の不運のつらさを、あの人の薄情のせいだと思うことこそ、自分のことながら我が心とも言うまい、道理に合わないことであった。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

つらしとは思ふものから恋しきは
我にかなはぬ心なりけり

つれないとは思うものの、それでも恋しいのは、自分の思いどおりにならない心であったのだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

つらきをも思ひ知るやは我がために
つらき人しも我を恨むる

自分のつれなさを思い知っているのだろうか、いや知りはしない。私に対してつれない人に限って、かえって私を恨むことだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

心をばつらきものぞと言ひおきて
変はらじと思ふ顔ぞ恋しき

人の心というものは薄情なものだと言い置いておきながら、自分は心変わりはするまいと思っている、あの人の顔が恋しい。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

あさましや見しかとだにも思はぬに
変はらぬ顔ぞ心ならまし

情けないことだ。あの人は、かつて逢った仲だとさえ思っていないのに。変わらないあの顔が、そのまま心であったならよいのに。

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拾遺和歌集 - 藤原伊尹

あはれとも言ふべき人は思ほえで
身のいたづらになりぬべきかな

私のことを気の毒だと言ってくれそうな人は思い浮かばないまま、私はきっとむなしく死んでしまうにちがいないなあ。

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拾遺和歌集 - 伊勢

さもこそはあひ見むことの難からめ
忘れずとだに言ふ人のなき

いかにも、逢うことは難しいのだろう。けれども、せめて忘れていないとだけでも言ってくれる人がいないことよ。

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拾遺和歌集 - 藤原有時

逢ふことのなげきの本を尋ぬれば
独り寝よりぞ生ひはじめける

逢えないことの嘆きという木の根もとを尋ねてみると、それは独り寝から生え始めたのであった。

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拾遺和歌集 - 紀貫之

おほかたの我が身ひとつの憂きからに
なべての世をも怨みつるかな

おおよそは我が身ひとつのつらさのせいであるのに、世の中全体までも恨んでしまったことよ。

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