- 表題
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- 拾遺和歌集
拾遺和歌集 - よみ人しらず
忍ばむに忍ばれぬべき恋ならば
つらきにつけてやみもしなまし
こらえようとしてこらえることのできる恋であるならば、あの人の薄情さにかこつけて、きっぱりやめてしまっただろうに。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
身の憂きを人のつらきと思ふこそ
我とも言はじわりなかりけれ
我が身の不運のつらさを、あの人の薄情のせいだと思うことこそ、自分のことながら我が心とも言うまい、道理に合わないことであった。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
つらきをも思ひ知るやは我がために
つらき人しも我を恨むる
自分のつれなさを思い知っているのだろうか、いや知りはしない。私に対してつれない人に限って、かえって私を恨むことだ。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
心をばつらきものぞと言ひおきて
変はらじと思ふ顔ぞ恋しき
人の心というものは薄情なものだと言い置いておきながら、自分は心変わりはするまいと思っている、あの人の顔が恋しい。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
あさましや見しかとだにも思はぬに
変はらぬ顔ぞ心ならまし
情けないことだ。あの人は、かつて逢った仲だとさえ思っていないのに。変わらないあの顔が、そのまま心であったならよいのに。