- 表題
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- 拾遺和歌集
拾遺和歌集 - よみ人しらず
巻向の檜原の霞たちかへり
かくこそは見め飽かぬ君かな
巻向の檜原にくり返し霞が立つように、くり返しこのようにして逢いたいものだ。いくら見ても見飽きることのないあなたであることよ。
拾遺和歌集 - 藤原清正の娘
眺めやる山辺はいとど霞みつつ
おぼつかなさのまさる春かな
はるかに眺めやる山のあたりは、いっそう霞がかかって、あなたの様子がわからない心細さがますます募る春であることよ。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
水無月の土さへ裂けて照る日にも
我が袖干めや妹に逢はずして
六月の、土さえ裂けるほどに照りつける日差しにも、私の涙に濡れた袖は乾くだろうか。いや、乾きはしない。恋しいあの子に逢わないままでは。