万葉集 - 山上憶良
大伴の御津の松原を掃き清めて、私は立って待っていよう。早くお帰りください。
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難波津に御船が着いたと知らせが届いたら、衣の紐も結ばずに、駆け出して迎えに行こう。
心を慰めるすべもなく、雲に隠れて鳴いて飛んでいく鳥のように、声をあげて泣けてくるばかりだ。
どうしようもなく苦しいので、家を走り出て死んでしまおうと思うけれど、子どもたちに妨げられてしまった。
富んだ人の家の子どもたちが、着ても着きれずに、腐らせて捨てているであろう絹や綿よ。
粗末な布の着物さえも子に着せてやれずに、このように嘆くのだろうか。どうしようもなくて。
水の泡のようにもろい命であっても、栲縄のように千尋もの長さであってほしいと願いながら日を過ごしてきた。
物の数にも入らない取るに足りない身ではあるが、千年も生きたいと思われることだ。
万葉集 - 作者未詳
幼いので、あの世への道の行き方も知らないだろう。贈り物はしよう。黄泉の国の使いよ、この子を背負って通らせてやってくれ。
布施を供えて私はお祈りする。惑わすことなく、まっすぐに連れて行って、天への道を教えてやってください。
万葉集 - 笠金村
毎年このように見たいものだ。み吉野の清らかな河内に激しく流れる白波を。
山が高いので、白い木綿花のように落ちて激しく流れる滝の河内は、いくら見ても見飽きることがない。
神の性格のためか、見たいと思うのだろう。み吉野の滝の河内は、いくら見ても見飽きることがない。
み吉野の秋津の川が万代まで絶えることがないように、絶えることなく、また繰り返しここに来て見よう。
泊瀬の女たちが造る木綿花が、み吉野の激流の水の泡となって咲いたではないか。
万葉集 - 車持千年
激流のほとりの三船の山は畏れ多いけれど、思いを忘れる時も日もない。