古典和歌stream

新古今和歌集 - よみ人しらず

浦に焚く藻塩の煙なびかめや
四方の方より風は吹くとも

浦で焚く藻塩の煙がなびくことがあろうか、いやなびきはしない。たとえ四方のどちらから風が吹いてこようとも。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

忘るらんと思ふ心の疑ひに
ありしよりけに物ぞ悲しき

あの人はもう私を忘れているだろうと思う心の疑いのために、以前よりもいっそう物悲しいことだ。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

憂きながら人をばえしも忘れねば
かつ恨みつつなほぞ恋しき

つらいと思いながらも、あの人をどうしても忘れることができないので、一方では恨みながら、それでもやはり恋しい。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

命をばあだなるものと聞きしかど
つらきがためは長くもあるかな

命というものははかないものだと聞いていたけれど、つれない人のためには、なんとも長いものであることよ。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

いづかたにゆき隠れなん世の中に
身のあればこそ人もつらけれ

どこへ行って隠れてしまおうか。この世の中にわが身があるからこそ、あの人もつれなく思われるのだ。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

今までに忘れぬ人は世にもあらじ
おのがさまざま年の経ぬれば

今まで忘れずにいる人など、世の中にいはしないだろう。それぞれ別々の道を歩んで、長い年月がたったのだから。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

玉水を手にむすびても試みん
ぬるくは石のなかも頼まじ

清らかな水を手にすくってでも試してみよう。もしぬるければ、石の中からわく清水も、あなたとの仲も、あてにはするまい。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

山城の井手の玉水手にくみて
たのみしかひもなき世なりけり

山城の井手の清らかな水を手に汲んで飲むように、あてにしてきた甲斐もない二人の仲であったよ。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

君があたり見つつを居らん生駒山
雲な隠しそ雨は降るとも

あなたの住むあたりを、眺めながら過ごしていよう。雲よ、生駒山を隠さないでおくれ。たとえ雨は降っても。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

中空に立ちゐる雲の跡もなく
身のはかなくもなりぬべきかな

空の中ほどに立ち漂う雲が跡形もなく消えてゆくように、わが身もはかなく消えてしまいそうなことだ。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

雲のゐる遠山鳥のよそにても
ありとし聞けばわびつつぞ寝る

雲のかかる遠い山の山鳥のように離れていても、あの人がこの世に無事でいると聞くので、思い悩みながら寝ることだ。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

昼は来て夜は別るる山鳥の
影見る時ぞ音は泣かれける

昼はそばに来て、夜は別れて寝る山鳥のように、あの人の姿を見る時こそ、かえって声をあげて泣けてしまうことだ。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

我もしかなきてぞ人に恋ひられし
今こそよそに声をのみ聞け

私もかつてはあの鹿のように泣いて、人に恋い慕われたものだった。今こそは、よそながらその声ばかりを聞いている。

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新古今和歌集 - 柿本人麻呂

夏野ゆく牡鹿の角の束の間も
忘れず思へ妹が心を

夏の野を行く牡鹿の生えはじめの角のように短い、ほんの束の間も、いとしい人の心を忘れずに思え。

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新古今和歌集 - 柿本人麻呂

夏草の露分け衣着もせぬに
などわが袖の乾く時なき

夏草の露を分けて行く衣を着ているわけでもないのに、どうして私の袖は乾く時がないのだろうか。

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新古今和歌集 - 八代女王

禊するならの小川の川風に
祈りぞわたる下に絶えじと

禊をするならの小川の川風に吹かれながら、祈りつづけている。心の底で二人の仲が絶えることのないようにと。

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