- 表題
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- 新古今和歌集
新古今和歌集 - 式子内親王
生きてよも明日まで人もつらからじ
この夕暮れを問はば問へかし
私は明日まで生きてはいまいから、あの人もまさか明日までつらく当たることはできまい。訪ねるというのなら、この夕暮れのうちに訪ねてほしい。
新古今和歌集 - 俊成卿女
通ひ来し宿の道芝かれがれに
跡なき霜の結ぼほれつつ
あの人が通ってきた宿の道の芝草も枯れ枯れになり、訪れも途絶えがちとなって、足跡もない霜が結ぶように、私の心も晴れずにふさぎこんでいる。
新古今和歌集 - 藤原家隆
思ひ入る身はふかくさの秋の露
頼めし末や木枯らしの風
深く思いつめるわが身は、深草の野に置く秋の露のようなものだ。あなたがあてにさせた約束の行く末は、その露を吹き散らす木枯らしの風なのだろうか。
新古今和歌集 - 藤原俊忠
夜の間にも消ゆべきものを露霜の
いかに忍べと頼めおくらん
一夜のうちにも消えてしまうはずの露霜のようなわが身なのに、どのように耐え忍べといって、あなたは先々をあてにさせておくのだろうか。
新古今和歌集 - 和泉式部
今来んといふ言の葉もかれゆくに
夜な夜な露のなにに置くらん
「今すぐ行こう」という約束の言葉さえ枯れ葉のように途絶え、心も離れてゆくのに、夜ごとに涙の露は、何のために置くのだろうか。