- 表題
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- 新古今和歌集
新古今和歌集 - 藤原秀能
おもひいる深き心のたよりまで
見しはそれともなき山路かな
深く思いつめて山に分け入った深い心の、その手がかりにと見ておいたものまで、それとも分からなくなってしまった山路であることよ。
新古今和歌集 - 藤原定家
消えわびぬうつろふ人の秋の色に
身をこがらしの森の白露
消えるにも消えられず、苦しみ嘆いている。心変わりしてゆく人の、飽きの色の見える秋に、我が身を焦がして、木枯らしの森の白露のように。
新古今和歌集 - 後鳥羽院
袖の露もあらぬ色にぞ消えかへる
うつれば変はる嘆きせしまに
袖の涙の露も、今までとは違う色になって、消え入るばかりだ。人の心が移ろえば変わってしまうものだと嘆いていたうちに。
新古今和歌集 - 藤原定家
咽ぶとも知らじな心かはらやに
我のみ消たぬ下の煙は
私がむせび泣いているとも、心変わりしたあの人は知らないだろうな。瓦を焼く小屋の煙のように、私ばかりが消さずにいる、胸の奥にくすぶる思いの煙は。