- 表題
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- 新古今和歌集
新古今和歌集 - 俊成卿女
習ひ来し誰が偽りもまだ知らで
待つとせしまの庭の蓬生
世の習いとなってきた男の偽りというものが、誰のことなのかもまだ知らずに、ただ待とうとしていた間に、庭は蓬の生い茂るままになってしまった。
新古今和歌集 - 藤原定家
忘れずは慣れし袖もや凍るらむ
寝ぬ夜の床の霜のさむしろ
あの人も私を忘れていないのなら、慣れ親しんだその袖も、今ごろ涙で凍っているだろうか。私は眠れぬ夜の床に、霜の置いた寒いむしろを敷いている。
新古今和歌集 - 殷富門院大輔
忘れなば生けらむものかと思ひしに
それもかなはぬこの世なりけり
あの人に忘れられたなら、とても生きてはいられまいと思っていたのに、死ぬこともかなわないこの世であったよ。