古典和歌stream

新古今和歌集 - 熈子女王

思ひやる心は空にあるものを
などか雲居にあひ見ざるらむ

あなたを思いやる私の心は空にあるのに、どうして雲居の宮中で、お会いできないのだろう。

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新古今和歌集 - 後朱雀天皇

春雨の降りしくころか青柳の
いとど乱れて人ぞ恋しき

春雨がしきりに降るころだからだろうか。青柳の糸が乱れるように、いっそう心が乱れて、あなたが恋しい。

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新古今和歌集 - 藤原生子

青柳のいと乱れたるこのころは
一筋にしも思ひよられじ

青柳の糸がたいそう乱れているこのごろは、あなたのお心も乱れていて、私一人にひとすじに思いを寄せてはくださらないでしょう。

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新古今和歌集 - 後朱雀天皇

青柳の糸はかたがたなびくとも
思ひそめてむ色は変はらじ

青柳の糸があちらこちらになびくように、私の心がほうぼうに向くことがあっても、あなたを思い初めて心に染めた色は変わるまい。

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新古今和歌集 - 藤原生子

浅緑深くもあらぬ青柳は
色変はらじといかが頼まむ

浅緑で色も深くない青柳が、色は変わるまいとおっしゃっても、どうしてそれを頼みにできましょう。

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新古今和歌集 - 藤原実方

いにしへのあふひと人はとがむとも
なほそのかみの今日ぞ忘れぬ

昔の逢う日のなごりの枯れた葵だと人はとがめるとしても、やはり私は、その昔の今日という日を忘れてはいない。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

かれにけるあふひのみこそ悲しけれ
あはれと見ずや賀茂の瑞垣

枯れてしまった葵、途絶えてしまった逢う日のことばかりが悲しい。賀茂の瑞垣よ、これをあわれとは見ないのか。

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新古今和歌集 - 村上天皇

逢ふことをはつかに見えし月影の
おぼろけにやはあはれとは思ふ

二十日の月がほのかに見えるように、わずかに逢うことのできたあなたを、並一通りの思いでいとしいと思っているだろうか。いや、並々ならず思っているのだ。

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新古今和歌集 - 伊勢

更級や姨捨山の有明の
つきずもものを思ふころかな

更級の姨捨山の有明の月のように、尽きることもなくもの思いをする、このごろであることだ。

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新古今和歌集 - 中務

いつとてもあはれと思ふを寝ぬる夜の
月はおぼろけなくなくぞ見し

月はいつであってもしみじみと思うものだが、あなたと共寝をした夜の月は、涙におぼろにかすみ、並々ならぬ思いで泣く泣く見たのだった。

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新古今和歌集 - 凡河内躬恒

更級の山よりほかに照る月も
なぐさめかねつこのころの空

更級の山ではない所に照る月も、私の心を慰めることはできなかった。恋に沈むこのごろの空は。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

天の戸をおしあけがたの月見れば
憂き人しもぞ恋しかりける

天の戸を押し開けるように明けてゆく明け方の月を見ると、つれないあの人が、かえって恋しく思われることだ。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

ほの見えし月を恋しと帰るさの
雲路の波に濡れて来しかな

ほのかに見えた月を恋しく思いながら、帰り道の雲路の波に濡れて、帰ってきたことだ。

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新古今和歌集 - 紫式部

入る方はさやかなりける月影を
うはのそらにも待ちし宵かな

沈んでゆく方ははっきりしていた月の光を、そうとも知らずに、うわの空で空を仰いで待っていた宵であったことだ。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

さして行く山の端もみなかき曇り
心の空に消えし月影

目指して行った山の端もすっかり曇ってしまい、私の心の空の中で消えてしまった月の光なのだ。

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新古今和歌集 - 藤原経衡

今はとて別れしほどの月をだに
涙にくれてながめやはせし

これが最後だと言って別れたときの月さえも、涙に目がくらんで、眺めることができただろうか。いや、できはしなかった。

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