古典和歌stream

新古今和歌集 - 安法法師女

ひとり臥す荒れたる宿の床の上に
あはれ幾夜の寝覚めしつらん

ひとりで寝る荒れ果てた家の床の上で、ああ、幾夜の寝覚めをしてきたことだろう。

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新古今和歌集 - 源重之

山城の淀の若菰かりに来て
袖濡れぬとはかこたざらなん

山城の淀の若菰を刈りに来るように、ほんの仮そめに訪れて、袖が濡れたなどと恨み言を言わないでほしい。

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新古今和歌集 - 紀貫之

かけて思ふ人もなけれど夕されば
面影絶えぬ玉かづらかな

心にかけて思ってくれる人もいないのに、夕方になると、玉かずらを懸けるように、あの人の面影が絶えず浮かぶことだ。

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新古今和歌集 - 平定文

偽りをただすの森の木綿襷
かけつつ誓へ我を思はば

偽りを糺すという名の糺の森の、神に仕える木綿襷を肩にかけて、神に誓いなさい。私のことを思っているのならば。

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新古今和歌集 - 鳥羽院

いかばかり嬉しからましもろともに
恋ひらるる身も苦しかりせば

どれほどうれしいことだろう。もし、私に恋い慕われているあなたの身も、私と同じように苦しいのだとしたら。

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新古今和歌集 - 九条兼実

我ばかりつらきを忍ぶ人やあると
今世にあらば思ひあはせよ

私ほどに、相手のつれなさを耐え忍んでいる人がほかにいるかどうか、あなたが今この世に生きているのならば、思い比べてみよ。

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新古今和歌集 - 慈円

ただ頼めたとへば人の偽りを
重ねてこそはまたも恨みめ

ただ頼みにしていなさい。たとえあの人が偽りを重ねたとしても、そのときにこそ改めて恨めばよいのだ。

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新古今和歌集 - 藤原家通

つらしとは思ふものから伏柴の
しばしもこりぬ心なりけり

薄情だとは思うものの、伏柴の「しば」ではないが、しばしの間も懲りない、我が心であったことよ。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

頼め来し言の葉ばかりとどめ置きて
浅茅が露と消えなましかば

頼みに思わせてきたあなたの言葉だけをこの世に残して、私が浅茅の露のように消えてしまっていたならば、どうだったでしょう。

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新古今和歌集 - 源雅通

あはれにも誰かはつゆも思はまし
消え残るべき我が身ならねば

あなたが消えてしまったとしたら、いったい誰がしみじみと少しでも悲しく思うだろうか、誰も思いはしない。私もあとに消え残っていられる身ではないのだから。

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新古今和歌集 - 小侍従

つらきをも恨みぬ我にならふなよ
憂き身を知らぬ人もこそあれ

あなたのつれなさをも恨まない私のような者に慣れてはいけないよ。自分のつらい身の程をわきまえない人も、世の中にはいるのだから。

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新古今和歌集 - 殷富門院大輔

なにか厭ふよもながらへじさのみやは
憂きに堪へたる命なるべき

どうして命を厭うことがあろうか。どうせ長らえはしまい。そういつまでも、つらさに耐えている命であるはずがあろうか。

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新古今和歌集 - 藤原頼輔

恋ひ死なん命はなほも惜しきかな
同じ世にある甲斐はなけれど

恋い死にしてしまいそうな命は、それでもやはり惜しいことだ。あの人と同じ世に生きている甲斐はないけれど。

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新古今和歌集 - 西行

あはれとて人の心の情けあれな
数ならぬにはよらぬ嘆きを

かわいそうだと思って、あの人の心に情けがあってほしい。私が物の数にも入らない身であることによるのではない、この恋の嘆きに対して。

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新古今和歌集 - 西行

身を知れば人の咎とは思はぬに
恨み顔にも濡るる袖かな

自分の身の程を知っているので、あの人のせいだとは思わないのに、恨んでいるような顔つきで、涙に濡れる袖であることよ。

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新古今和歌集 - 藤原俊成

よしさらば後の世とだに頼めおけ
つらさに堪へぬ身ともこそなれ

よし、それならば、せめて来世で逢おうとだけでも約束しておいてくれ。このつらさに耐えきれず、死んでしまう身ともなりかねないのだから。

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