古典和歌stream

新古今和歌集 - 美福門院加賀

頼めおかんたださばかりを契りにて
憂き世の中の夢になしてよ

約束しておきましょう。ただそれだけを二人の契りとして、この世でのことは、つらい世の中の夢と思ってしまってください。

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新古今和歌集 - 藤原実頼

宵々に君をあはれと思ひつつ
人には言はで音をのみぞ泣く

夜ごと夜ごとにあなたをいとしいと思いながら、人には打ち明けずに、声をあげて泣いてばかりいる。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

君だにも思ひ出でける宵々を
待つはいかなる心地かはする

あなたでさえ思い出していたという宵々を、ひたすら待っている私は、どのような気持ちでいるとお思いか。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

恋しさに死ぬる命を思ひ出でて
問ふ人あらばなしと答へよ

恋しさのために死んでしまう私の命を思い出して、尋ねる人があったなら、もうこの世にはいないと答えてほしい。

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新古今和歌集 - 藤原伊尹

別れては昨日今日こそ隔てつれ
千代を経たる心地のみする

別れてからは、昨日と今日の二日を隔てただけなのに、まるで千年も経ったような気持ちばかりがする。

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新古今和歌集 - 恵子女王

昨日とも今日とも知らず今はとて
別れしほどの心まどひに

昨日とも今日とも分からずにいた。これが最後だと言って別れたときの、心の乱れのために。

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新古今和歌集 - 藤原道綱母

絶えぬるか影だに見えば問ふべきに
形見の水は水草ゐにけり

二人の仲は絶えてしまったのか。せめてあの人の影だけでも映って見えるなら尋ねもしようのに、形見の水には水草が生えてしまった。

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新古今和歌集 - 禎子内親王

かたがたに引き別れつつあやめ草
あらぬねをやはかけむと思ひし

別々の方へと引き別れて、菖蒲の根ならぬ思いもよらない泣き声を立てることになろうとは、思いもしなかった。

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新古今和歌集 - 伊勢

言の葉のうつろふだにもあるものを
いとど時雨の降りまさるらむ

あなたの言葉が色あせ移り変わってゆくことさえつらいのに、どうしていっそう時雨が降りつのるのだろう。

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新古今和歌集 - 藤原道綱母

吹く風につけても問はむささがにの
通ひし道は空に絶ゆとも

吹く風に託してでも便りをしよう。蜘蛛の糸のようにあなたが通ってきた道が、空の途中で絶えてしまったとしても。

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新古今和歌集 - 村上天皇

葛の葉にあらぬ我が身も秋風の
吹くにつけつつうらみつるかな

葛の葉ではない私の身も、秋風が吹くたびに、葛の葉が裏を見せるように、あなたを恨んでいることだ。

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新古今和歌集 - 醍醐天皇

霜さやぐ野辺の草葉にあらねども
などか人目のかれまさるらむ

霜にざわめく野辺の草葉でもないのに、どうしてあなたの訪れは、草が枯れるようにますます離れてゆくのだろう。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

浅茅生ふる野辺やかるらむ山賤の
垣ほの草は色も変はらず

浅茅の生える野辺の方こそ枯れ、離れてゆくのでしょう。山賤の垣根の草である私は、色も変わっていない。

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新古今和歌集 - 徽子女王

霞むらむほどをも知らず時雨つつ
過ぎにし秋の紅葉をぞ見る

世間ではもう霞んでいるだろう春の時節も知らずに、時雨のように涙に暮れながら、過ぎ去った秋の紅葉を見ている。

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新古今和歌集 - 村上天皇

今来むと頼めつつふる言の葉ぞ
常磐に見ゆる紅葉なりける

すぐに参りますと私にあてにさせながら月日を過ごし、古びたままのあなたの言葉こそ、いつまでも色の変わらない紅葉なのだった。

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新古今和歌集 - 朱雀天皇

玉鉾の道ははるかにあらねども
うたて雲居にまどふころかな

あなたのもとへの道ははるかに遠いわけではないのに、情けないことに、雲居で道に迷うように心が乱れるこのごろだ。

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