古典和歌stream

新古今和歌集 - 西行

疎くなる人を何とて恨むらむ
知られず知らぬ折もありしに

疎遠になってゆく人を、どうして恨むのだろう。互いに知られもせず、知りもしなかった時もあったのに。

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新古今和歌集 - 西行

今ぞ知る思ひ出でよと契りしは
忘れむとての情けなりけり

今こそ分かった。思い出してくれと約束したのは、私を忘れようとしての情けであったのだ。

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新古今和歌集 - 源通親

逢ひ見しは昔語りのうつつにて
そのかねごとを夢になせとや

あなたと逢ったのは、今では昔語りとなってしまった現実のことで、そのときの約束を夢にしてしまえというのか。

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新古今和歌集 - 西園寺公経

あはれなる心の闇のゆかりとも
見し夜の夢を誰か定めむ

恋に迷うあわれな心の闇がもたらしたものだとも、あなたと逢ったあの夜の夢のことを、いったい誰が定められよう。

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新古今和歌集 - 源通具

契りきやあかぬ別れに露置きし
暁ばかり形見なれとは

約束しただろうか。名残の尽きない別れに涙の露を置いたあの暁だけが、形見であれとは。

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新古今和歌集 - 寂蓮

恨みわび待たじ今はの身なれども
思ひ慣れにし夕暮れの空

恨み嘆いて、もう待つまいと思う、今はこれまでの身ではあるけれど、待つことに慣れてしまった夕暮れの空よ。

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新古今和歌集 - 宜秋門院丹後

忘れじの言の葉いかになりにけむ
頼めし暮れは秋風ぞ吹く

忘れまいというあの言葉は、どうなってしまったのだろう。来ると頼みにさせた夕暮れには、秋風が吹くばかりだ。

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新古今和歌集 - 藤原良経

思ひかねうち寝る宵もありなまし
吹きだにすさべ庭の松風

恋しさに耐えかねながらも、ついうとうとと寝入る宵もあるだろうに。せめて吹き弱まってくれ、庭の松風よ。

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新古今和歌集 - 藤原有家

さらでだにうらみむと思ふ我妹子が
衣の裾に秋風ぞ吹く

そうでなくてさえ私を恨もうと思っている恋人の、衣の裾を秋風が吹いて裏返している。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

心にはいつもあきなる寝覚めかな
身にしむ風の幾夜ともなく

心の中はいつも、飽きられた身の秋であるような寝覚めであることよ。身にしみる風が、幾夜とも数えきれず吹いて。

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新古今和歌集 - 西行

あはれとて問ふ人のなどなかるらむ
もの思ふ宿の荻の上風

かわいそうにと言って訪ねてくれる人が、どうしていないのだろう。もの思いに沈むこの宿には、荻の葉の上を吹く風ばかりが訪れる。

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新古今和歌集 - 俊恵

我が恋は今を限りとゆふまぐれ
荻吹く風のおとづれて行く

私の恋は今が最後だと告げるかのように、夕暮れどき、荻を吹く風が音を立てて訪れては過ぎてゆく。

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新古今和歌集 - 式子内親王

今はただ心のほかに聞くものを
知らず顔なる荻の上風

今はもうただ心にもとめずに聞き流しているのに、そうとも知らぬ顔で吹いてくる、荻の上風よ。

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新古今和歌集 - 藤原良経

いつも聞くものとや人の思ふらむ
来ぬ夕暮れの秋風の声

いつも聞いている、ありふれたものとあの人は思っているのだろうか。あの人の来ない夕暮れに聞く、秋風の声を。

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新古今和歌集 - 慈円

心あらば吹かずもあらなむ宵々に
人待つ宿の庭の松風

心があるなら、吹かないでいてほしい。宵ごとに人を待っているこの宿の、庭の松風よ。

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新古今和歌集 - 寂蓮

里は荒れて空しき床のあたりまで
身はならはしの秋風ぞ吹く

里は荒れて、あの人のいない空しい寝床のあたりにまで、我が身はもう慣れきってしまった秋風が吹いている。

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