古典和歌stream

新古今和歌集 - 御形宣旨

見し夢をいづれの世ぞと思ふ間に
折を忘れぬ花の悲しさ

かつて見た夢を、いつの世のことだったかと思っているうちに、時節を忘れずに供えられる花の悲しさよ。

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新古今和歌集 - 藤原俊成

老いぬとも又も逢はんと行く年に
涙の玉を手向けつるかな

年老いてしまっても、また来年も逢おうと、去ってゆく年に、涙の玉を手向けたことだ。

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新古今和歌集 - 円仁

おほかたに過ぐる月日とながめしは
我が身に年の積もるなりけり

ありふれて過ぎてゆく月日だと思って眺めていたのは、実は我が身に年が積もってゆくことだったのだ。

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新古今和歌集 - 河島皇子

白波の浜松が枝の手向けぐさ
幾代までにか年の経ぬらん

白波の寄せる浜の松の枝に結ばれた手向けの品は、いったいどれほどの代を経て、年月を重ねてきたのだろうか。

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新古今和歌集 - 藤原宇合

山城の岩田の小野の柞原
見つつや君が山路越ゆらん

山城の岩田の小野の柞の原を眺めながら、あなたは今ごろ山道を越えているのだろうか。

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新古今和歌集 - 在原業平

芦の屋の灘の塩焼きいとまなみ
黄楊の小櫛もささず来にけり

芦屋の灘で塩を焼く女は暇がないので、黄楊の小櫛も髪に挿さずにやって来てしまった。

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新古今和歌集 - 在原業平

晴るる夜のはしか河辺の蛍かも
わが住む方の海人の焚く火か

晴れた夜の星か、川辺の蛍か。それとも私の住むあたりで海人が焚く火だろうか。

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新古今和歌集 - よみ人しらず

志賀の海人の塩焼く煙風をいたみ
立ちは上らで山にたなびく

志賀の海人が塩を焼く煙は、風が激しいので空へ立ちのぼらず、山の方へたなびいている。

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新古今和歌集 - 紀貫之

難波女の衣干すとて刈りて焚く
芦火の煙立たぬ日ぞなき

難波の女が衣を干すといって、芦を刈って焚く芦火の煙が立たない日はない。

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新古今和歌集 - 壬生忠岑

年経れば朽ちこそまされ橋柱
昔ながらの名だに変はらで

年が経つにつれて、橋柱は朽ちることばかりがまさってゆく。長柄という昔ながらの名だけは変わらないままで。

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新古今和歌集 - 恵慶

春の日のながらの浜に舟とめて
いづれか橋と問へど答へぬ

春の日の長い長柄の浜に舟を止めて、どれが長柄の橋かと尋ねても、答える者はいない。

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新古今和歌集 - 藤原実定

朽ちにける長柄の橋を来て見れば
芦の枯れ葉に秋風ぞ吹く

朽ちてしまった長柄の橋を訪ねて来て見ると、芦の枯れ葉に秋風が吹いている。

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新古今和歌集 - 藤原定頼

沖つ風夜半に吹くらし難波潟
暁かけて波ぞ寄すなる

沖の風が夜中に吹いているらしい。難波潟では、明け方にかけて波の寄せる音が聞こえる。

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新古今和歌集 - 藤原孝善

須磨の浦の凪ぎたる朝はめもはるに
霞にまがふ海人の釣舟

須磨の浦の凪いだ朝は、はるか遠くまで見渡す春の海に、海人の釣舟が霞とまぎれて見える。

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新古今和歌集 - 壬生忠見

秋風の関吹き越ゆるたびごとに
声うち添ふる須磨の浦波

秋風が須磨の関を吹き越えるたびに、その音に声を添えて響く須磨の浦波である。

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新古今和歌集 - 慈円

須磨の関夢を通さぬ波の音を
思ひもよらで宿を借りける

須磨の関が、夢さえ通さない波の音のする所とは思いもよらずに、宿を借りたのだった。

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