- 表題
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- 新古今和歌集
新古今和歌集 - 源顕仲
かもめゐる藤江の浦の沖つ州に
夜舟いさよふ月のさやけさ
かもめのいる藤江の浦の沖の州に、夜の舟がためらうようにとどまっている。その上に照る月の、なんと明るく澄んでいることよ。
新古今和歌集 - 守覚法親王
風そよぐ篠の小笹のかりの世を
思ふ寝覚めに露ぞこぼるる
風がそよぐ篠の小笹を刈るという、その「かり」のような仮の世のことを思って夜中に目覚めると、露のような涙がこぼれ落ちる。
新古今和歌集 - 藤原俊成女
葛の葉にうらみにかへる夢の世を
わすれがたみの野辺の秋風
葛の葉が風に裏返るように、恨みへと立ち返ってしまう夢のようなはかない世を、忘れがたくさせる形見として、野辺に秋風が吹いている。