- 表題
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- 後撰和歌集
後撰和歌集 - 紀貫之
又も来む時ぞと思へど頼まれぬ
我が身にしあれば惜しき春かな
春はまた巡ってくる時だとは思うけれど、それをあてにすることのできない我が身であるから、いっそう惜しまれる春であることだ。
後撰和歌集 - よみ人しらず
あひ見しもまだ見ぬ恋も郭公
月に鳴く夜ぞ世に似ざりける
逢ったことのある恋も、まだ逢ったことのない恋も、ほととぎすが月の下で鳴く夜こそは、ほかにたとえようもないほど切ないものであった。
後撰和歌集 - よみ人しらず
有りとのみおとはの山の郭公
聞きに聞こえて逢はずもあるかな
そこにいるとうわさに聞くばかりの音羽山のほととぎすのように、あなたのことはさんざん耳にしながら、逢えずにいることだ。