古典和歌stream

新古今和歌集 - 藤原行能

書き流す言の葉をだに沈むなよ
身こそかくても山川の水

書き流したこの歌の言葉だけでも、沈ませないでほしい。わが身こそ、このように山川の水のように沈んでいても。

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新古今和歌集 - 鴨長明

見ればまづいとど涙ぞもろかづら
いかに契りてかけ離れけむ

見るとまず、いっそう涙がこぼれやすくなる。このもろかずらに、どのような宿縁があって、わたしは懸け離れてしまったのだろうか。

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新古今和歌集 - 源季景

同じくはあれないにしへ思ひ出の
なければとても偲ばずもなし

同じことなら、昔の思い出があってほしい。思い出がないからといって、昔を偲ばないわけでもないのだから。

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新古今和歌集 - 西行

いづくにも住まれずはただ住まであらむ
柴の庵のしばしなる世に

どこにも住みつくことができないのなら、ただ住まないままでいよう。柴の庵のように仮そめの、しばしの間の世なのだから。

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新古今和歌集 - 西行

月の行く山に心を送り入れて
闇なる後の身をいかにせむ

月が入ってゆく山に心を送り入れてしまって、月の沈んだあとの闇に残されたこの身を、どうしたらよいのだろう。

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新古今和歌集 - 慈円

思ふことなど問ふ人のなかるらむ
仰げば空に月ぞさやけき

思い悩んでいることを、どうして尋ねてくれる人がいないのだろう。見上げると、空には月が澄みわたっている。

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新古今和歌集 - 慈円

いかにして今まで世にはありあけの
つきせぬものを厭ふ心は

どうして今までこの世に在りつづけてきたのだろう、有明の月のように。世を厭う心は、尽きることがないのに。

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新古今和歌集 - 慈円

憂き世出でしつきひの影のめぐり来て
変はらぬ道をまた照らすらむ

あなたがつらい世を出た月日が、月と日の光のようにめぐって来て、変わらずに歩むその道を、また照らしていることだろう。

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新古今和歌集 - 承仁法親王

人知れずそなたを偲ぶ心をば
傾く月にたぐへてぞやる

人知れずあなたのいる方角を慕う心を、西へ傾いてゆく月に添えて送ることだ。

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新古今和歌集 - 源頼朝

みちのくのいはでしのぶはえぞ知らぬ
書き尽くしてよ壺の碑

陸奥の岩手や信夫ではないが、言わずに心に秘めていることは、とても知ることができない。書き尽くしてほしい、あの壺の碑のように。

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新古今和歌集 - 大江嘉言

今日までは人を嘆きて暮れにけり
いつ身の上にならむとすらむ

今日までは、亡くなった人を嘆いて日が暮れてしまった。いつそれがわが身の上のことになろうとしているのだろうか。

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新古今和歌集 - 藤原実頼

道芝の露にあらそふ我が身かな
いづれかまづは消えむとすらむ

道ばたの芝草に置く露と、はかなさを競い合うわが身であることよ。どちらが先に消えようとしているのだろうか。

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新古今和歌集 - 藤原聖子

何とかや壁に生ふなる草の名よ
それにもたぐふ我が身なりけり

何といったか、壁に生えるという草の名よ。その名にも似通うわが身であることだ。

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新古今和歌集 - 藤原資実

来し方をさながら夢になしつれば
覚むるうつつのなきぞ悲しき

過ぎ去った日々をそのまま夢と見なしてしまうと、そこから覚める現実というものもないのが悲しい。

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新古今和歌集 - 性空

千年経る松だに朽つる世の中に
今日とも知らで立てる我かな

千年を経る松でさえ朽ちてしまう世の中に、今日が最期とも知らずに立っているわたしであることよ。

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新古今和歌集 - 源俊頼

数ならで世にすみの江の澪標
いつをまつともなき身なりけり

取るに足りない身で世に住み、住の江の澪標のように身を尽くしても、いつを待つというあてもない身であることだ。

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