古典和歌stream

新古今和歌集 - 藤原俊成

暁とつげの枕をそばだてて
聞くも悲しき鐘の音かな

暁だと告げる、その黄楊の枕を傾けて耳をすまし、聞くのも悲しい鐘の音であることよ。

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新古今和歌集 - 式子内親王

暁のゆふつけ鳥ぞあはれなる
長き眠りを思ふ枕に

暁に鳴く鶏の声がしみじみと胸にしみる。迷いの世の長い眠りを思う枕もとで。

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新古今和歌集 - 和泉式部

かくばかり憂きを忍びて長らへば
これよりまさる物もこそ思へ

これほどのつらさを耐え忍んで生き長らえたならば、これにもまさるもの思いをすることになったら困る。

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新古今和歌集 - 和泉式部

たらちねのいさめしものをつれづれと
ながむるをだに問ふ人もなし

母がいさめたものだったのに、今はこうしてつれづれともの思いにふけって眺めていることさえ、尋ねてくれる人もいない。

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新古今和歌集 - 行尊

あはれとて育みたてしいにしへは
世を背けとも思はざりけむ

いとしいと思ってわたしを育ててくれた昔には、世を捨てよとは思いもしなかっただろうに。

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新古今和歌集 - 源通親

位山跡を尋ねてのぼれども
子を思ふ道になほ迷ひぬる

位山を、先祖の跡をたどって登ってきたけれども、子を思う道には、やはり迷ってしまうことだ。

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新古今和歌集 - 藤原俊成

昔だに昔と思ひしたらちねの
なほ恋しきぞはかなかりける

あの昔においてさえ、すでに遠い昔の人と思っていた親が、今なお恋しいのは、むなしいことであるよ。

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新古今和歌集 - 源俊頼

ささがにのいとかかりける身のほどを
思へば夢の心地こそすれ

蜘蛛の糸がかかっているような、これほどはかない身のほどを思うと、夢のような心地がすることだ。

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新古今和歌集 - 遍昭

ささがにの空に巣かくも同じこと
またき宿にもいくよかは経む

蜘蛛が空に巣をかけるのも同じことだ。しっかりした家に住んでいても、幾夜、幾世を過ごせるだろうか。

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新古今和歌集 - 源高明

光待つ枝にかかれる露の命
消えはてねとや春のつれなき

日の光を待って枝にかかっている露のようなわたしの命よ。すっかり消えてしまえというのか、春がつれないのは。

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新古今和歌集 - 赤染衛門

荒く吹く風はいかにと宮城野の
小萩が上を人の問へかし

荒く吹いた風はどうだったかと、宮城野の小萩のようなこの幼い子の身の上を、あなたは尋ねてくれてもよいのに。

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新古今和歌集 - 赤染衛門

うつろはでしばし信太の森を見よ
かへりもぞする葛の裏風

心を移さずに、しばらく信太の森を見ていなさい。葛の葉を裏返す風が吹き返すように、あの人の心も帰って来るかもしれないから。

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新古今和歌集 - 和泉式部

秋風はすごく吹けども葛の葉の
うらみ顔には見えじとぞ思ふ

秋風はすさまじく吹くけれども、葛の葉が裏を見せるように、恨んでいる顔には見せまいと思っている。

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新古今和歌集 - 藤原俊成

小笹原風待つ露の消えやらず
このひとふしを思ひおくかな

小笹原で風を待つ露のように、今にも消えそうでまだ消えきらずに、この一つのことを心に残していることだ。

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新古今和歌集 - 慈円

世の中を今はの心つくからに
過ぎにし方ぞいとど恋しき

世の中をもうこれまでと思う心がついたとたんに、過ぎ去った日々がいっそう恋しく思われる。

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新古今和歌集 - 慈円

世を厭ふ心の深くなるままに
過ぐる月日をうち数へつつ

世を厭う心が深くなってゆくにつれて、過ぎてゆく月日を数えては過ごしている。

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