古典和歌stream

後撰和歌集 - 閑院

あふことはたなばたつめに等しくて
裁ち縫ふわざはあへずぞありける

逢うことは織女と同じように稀だが、裁ったり縫ったりする仕事のほうは、織女のようにはとてもできないことだ。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

天の河渡らむ空もおもほえず
絶えぬ別れと思ふものから

天の川を渡ろうという気持ちにもなれない。いつまでも絶えることのない別れだと思うので。

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後撰和歌集 - 源中正

雨降りて水まさりけり天の河
今宵はよそに恋ひむとや見し

雨が降って水かさが増したことだ、天の川は。今夜はよそながら恋しく思うことになろうと、思っていただろうか。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

水まさり浅き瀬知らずなりぬとも
天の門渡る舟もなしやは

水かさが増して浅瀬がわからなくなったとしても、天の門を渡る舟もないというのだろうか、あるはずだ。

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後撰和歌集 - 藤原兼三

織女も逢ふ夜ありけり天の河
この渡りには渡る瀬もなし

織女にさえ逢う夜があったのだ。天の川の、このあなたのあたりの渡しには、渡る瀬もないことだ。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

彦星のまれに逢ふ夜のとこ夏は
打ち払へども露けかりけり

彦星がまれに逢う夜の床は、常夏の花のように、払っても払っても露に濡れていることだ。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

恋ひ恋ひて逢はむと思ふ夕暮れは
たなばたつめもかくぞあるらし

恋しく思い続けて、やっと逢おうと思う夕暮れは、織女もきっとこのようであるらしい。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

類なき物とは我ぞなりぬべき
たなばたつめは人目やは守る

類のないものに、私こそなってしまいそうだ。織女は人目を気にしたりするだろうか、いやしない。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

天の河流れて恋ひは憂くもぞある
あはれと思ふ瀬に早く見む

天の川が流れるように長く時を経て恋い続けるのは、つらいことになっては困る。いとしいと思うこの機会に早く逢いたい。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

玉かづら絶えぬものからあらたまの
年の渡りはただ一夜のみ

絶えることのない仲であるのに、年に一度の渡りは、ただ一夜だけだ。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

秋の夜の心もしるく七夕の
逢へる今宵は明けずもあらなん

長いという秋の夜の性質のとおりに、織女が逢っている今夜は、明けないでいてほしい。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

契りけむ言の葉今は返してむ
年の渡りに寄りぬるものを

約束したという言葉は、今はもう返してしまおう。年に一度の渡りに寄るだけの仲になってしまったのだから。

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後撰和歌集 - 藤原敦忠

逢ふことの今宵過ぎなば織女に
劣りやしなん恋ひはまさりて

逢うことが今夜を過ぎてしまったら、織女にも劣ってしまうだろうか。恋しさは織女に勝っているのに。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

織女の天の門渡る今宵さへ
遠方人のつれなかるらむ

織女が天の門を渡る今夜でさえ、遠くにいるあの人は、どうしてつれないのだろう。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

天の河遠き渡りはなけれども
君が舟出は年にこそ待て

天の川には遠い渡し場があるわけではないけれども、あなたの舟出は一年に一度だけ待つのだ。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

天の河岩越す波の立ち居つつ
秋の七日の今日をしぞ待つ

天の川の岩を越す波が立ったり寄せたりするように、立ったり座ったりしながら、秋の七日の今日を待っていたのだ。

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