古典和歌stream

拾遺和歌集 - 藤原のぶかた

めづらしき千代の始めの子の日には
まつ今日をこそ引くべかりけれ

めでたく珍しい千代の始めの子の日には、まず今日という日をこそ、松を引くように引き寄せるべきであったのだ。

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拾遺和歌集 - 藤原頼忠

行く末も子の日の松のためしには
君が千年を引かんとぞ思ふ

これから先も、子の日の松を引く例として、あなたの千年の齢を引き寄せようと思う。

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拾遺和歌集 - 紀貫之

松をのみ常磐と思ふに世とともに
流す泉も緑なりけり

松だけが常に緑で変わらないものと思っていたのに、いつの世も絶えず流れ出す泉もまた、緑の色であったのだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

水無月の夏越の祓へする人は
千年の命延ぶといふなり

六月の夏越の祓えをする人は、千年もの命が延びるというそうだ。

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拾遺和歌集 - 藤原伊衡

禊して思ふ事をぞ祈りつる
やほよろづよの神のまにまに

禊をして、心に思うことを祈った。八百万の神の御心のままに、八百万代までの長寿を。

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拾遺和歌集 - 藤原実頼

万代に変はらぬ花の色なれば
いづれの秋か君が見ざらん

万代にわたって変わることのない花の色であるから、どの秋にあなたがご覧にならないことがあろうか。

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拾遺和歌集 - 平兼盛

千年とぞ草むらごとに聞こゆなる
こや松虫の声にはあるらん

「千年」と、どの草むらからも聞こえてくるようだ。これが松虫の声なのだろうか。

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拾遺和歌集 - 紀貫之

誰が年の数とかは見ん行き帰り
千鳥鳴くなる浜の真砂を

行き来しながら千鳥が鳴いている浜の真砂を、あなた以外の誰の年の数と見ようか。

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拾遺和歌集 - 大中臣能宣

生ひ初むるねよりぞしるき笛竹の
すゑのよ長くならんものとは

生え始めた根からも、笛の音色からも、はっきりとわかる。この笛竹の節々が長く伸びるように、行く末の世も長く続くものだということが。

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拾遺和歌集 - 伊勢

千年ともなにか祈らんうらに住む
鶴の上をぞ見るべかりける

千年もと、どうしてあらためて祈ることがあろうか。鏡の裏に住む鶴の身の上を見ればよかったのだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

君が世は天の羽衣まれにきて
撫づとも尽きぬ巌ならなん

あなたの寿命は、天人がまれに天の羽衣を着て降りて来て撫でても、すり減って尽きることのない巌であってほしい。

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拾遺和歌集 - 清原元輔

動きなき巌の果ても君ぞ見ん
乙女の袖の撫で尽くすまで

動くことのない巌が最後に尽き果てる時も、あなたは見届けるだろう。天の乙女の袖が撫でつくしてしまうまで。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

春霞たつ暁を見るからに
心ぞそらになりぬべらなる

春霞が立ち、あなたが旅立っていく明け方を見るやいなや、私の心は上の空になってしまいそうだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

桜花露に濡れたる顔見れば
泣きて別れし人ぞ恋しき

桜の花が露に濡れている様子を見ると、泣きながら別れたあの人が恋しく思われる。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

散る花は道見えぬまでうづまなん
別るる人も立ちや止まると

散る花は、道が見えなくなるほど埋め尽くしてほしい。別れて行く人も、それで立ち止まるかもしれないと思って。

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拾遺和歌集 - 曾禰好忠

雁がねの帰るを聞けば別れ路は
雲居遥かに思ふばかりぞ

雁が北へ帰っていく声を聞くと、あなたとの別れの道は、雲のかなたほど遥かに思われるばかりだ。

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