古典和歌stream

拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

天飛ぶや雁の使ひにいつしかも
奈良の都に言伝てやらん

空を飛ぶ雁を使いとして、早く奈良の都へ言伝てを送りたいものだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

鶯の巣作る枝を折りつれば
こうばいかでか産まむとすらん

鶯が巣を作っている枝を折ってしまったので、鶯は子をどうやって産もうとするのだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

花の色をあらはに愛でばあだめきぬ
いざくらやみになりてかざさむ

花の色をあらわに賞美すると、浮ついた振る舞いに見えてしまう。さあ、暗闇になってから花を髪に挿そう。

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拾遺和歌集 - 藤原輔相

旅のいはやなき床にも寝られけり
草の枕に露は置けども

旅先では、岩屋さえない野ざらしの床にも寝ることができた。草の枕に露は置くけれども。

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拾遺和歌集 - 藤原輔相

鳴く声はあまたすれども鶯に
まさるとりのはなくこそありけれ

鳴く鳥の声はたくさん聞こえるけれども、鶯にまさる鳥はいないことだ。

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拾遺和歌集 - 伊勢

わたつ海の沖なかにひのはなれ出でて
燃ゆと見ゆるは海人のいさりか

大海の沖の中に火が離れて出て、燃えていると見えるのは、海人の漁り火であろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

濃き色がいつはた薄くうつろはむ
花に心もつけざらんかも

濃い色が、いつかまた薄く色あせてしまうだろう。そのような花に、心を寄せずにいようか。

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拾遺和歌集 - 藤原高光

紫の色にはさくなむさしのの
草のゆかりと人もこそ見れ

紫の色には咲くな。武蔵野の紫草のゆかりのものだと、人が見るといけないから。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

植ゑて見る君だに知らぬ花の名を
我しもつけんことのあやしさ

植えて眺めているあなたでさえ知らない花の名を、よりによって私が付けようとは、なんとも不思議なことだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

河上に今よりうたむ網代には
まづ紅葉葉や寄らむとすらん

川上に今から打ち据えようとする網代には、魚より先に、まず紅葉の葉が寄ろうとするのだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

あだ人のまがきちかうな花植ゑそ
にほひもあへず折りつくしけり

浮気な人の住む家の垣根の近くに、花を植えてはいけない。花が美しく咲き匂う間もなく、すっかり折り尽くしてしまったことだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

我が宿の花の葉にのみ寝る蝶の
いかなるあさかほかよりは来る

私の家の花の葉にばかり寝ている蝶が、どういう朝に、よそからやって来るのだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

忘れにし人のさらにも恋しきか
むげにこじとは思ふものから

私を忘れてしまった人が、改めて恋しく思われるのだろうか。もう決して来ないだろうとは思うものの。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

秋の野に花てふ花を折りつれば
わびしらにこそ虫も鳴きけれ

秋の野で花という花をすべて折ってしまったので、侘しそうに虫も鳴いていることだ。

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拾遺和歌集 - 壬生忠岑

白露のかかるがやがて消えざらば
草葉ぞ玉の櫛笥ならまし

白露が置いたまま、すぐに消えずにいるならば、草葉は玉を納める櫛笥となるだろうに。

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拾遺和歌集 - 壬生忠岑

山河はきのはながれず浅き瀬を
堰けば淵とぞ秋はなるらん

山の川は、木の葉が流れ去らずに浅い瀬をせき止めるので、秋には淵となるのだろう。

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