古典和歌stream

詞花和歌集 - 源顕仲

あさましや君に着すべき墨染の
衣の袖を我が濡らすかな

なんと情けないことか。本来ならあなたに着せるはずの墨染の喪服の袖を、わたしが着て涙で濡らしていることだ。

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詞花和歌集 - 赤染衛門

去年の春散りにし花も咲きにけり
あはれ別れのかからましかば

去年の春に散ってしまった花も、今年また咲いたことだ。ああ、人との別れもこのように、また巡り逢えるものであったならば。

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詞花和歌集 - 崇徳院

出づる息の入るを待つ間もかたき世を
思ひ知るらむ袖はいかにぞ

吐く息が次に吸われるのを待つ間さえも保ちがたい、はかないこの世を、今こそ思い知っていることだろう。あなたの涙に濡れる袖はどれほどか。

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詞花和歌集

涙のみ袂にかかる世の中に
身さへ朽ちぬることぞ悲しき

涙ばかりが袂にかかるこの世の中で、袂ばかりか身までも朽ち果ててしまうことが悲しい。

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詞花和歌集 - よみ人しらず

折々のつらさを何に嘆きけむ
やがて亡き世もあはれありけり

折々の相手のつれなさを、どうして嘆いたのだろう。そのまま相手が亡くなってしまった今になってみれば、その世にもしみじみとした情けがあったのだ。

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詞花和歌集 - よみ人しらず

人を問ふ鐘の声こそあはれなれ
いつか我が身にならむとすらむ

人の死を弔ってつく鐘の音こそ、しみじみと身にしみる。いつかわが身のための鐘となるのだろうか。

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詞花和歌集

悔しくも見初めけるかななべて世の
あはれとばかり聞かましものを

悔しいことに、あの人と出会い見初めてしまったものだ。見なければ、その死も世間によくある哀れな話としてだけ聞いていただろうに。

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詞花和歌集 - よみ人しらず

かくてのみ世にありあけの月ならば
雲隠してよ天降る神

このようにただ生きながらえて世に残る、有明の月のような身であるならば、いっそ雲で隠してほしい、天から降りてくる神よ。

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詞花和歌集

長き世の苦しきことを思へかし
何嘆くらむ仮の宿りに

死後の長い世での苦しみのことをこそ思いなさい。どうしてかりそめの宿にすぎないこの世のことで嘆くのか。

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詞花和歌集 - 大伴坂上郎女

思へども忌むとて言はぬことなれば
そなたに向きて音をのみぞ泣く

心に思っていても、忌むべきこととして口に出さないことなので、そちらの方に向かって声をあげて泣くばかりだ。

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詞花和歌集 - 源顕仲

あくがるる身のはかなさは百年の
半ば過ぎてぞ思ひ知らるる

心が身を離れてさまようわが身のはかなさは、百年といわれる人生の半ばを過ぎてこそ、身にしみて思い知られる。

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詞花和歌集 - よみ人しらず

露の身の消えて仏になることは
つとめてのちぞ知るべかりける

露のようにはかない身が消えて仏になるということは、露が早朝ののちに消えるように、仏道の勤めをしたあとでこそ知ることができるものであった。

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詞花和歌集 - 藤原忠通

よそになど仏の道を尋ぬらむ
我が心こそしるべなりけれ

どうしてよそに仏の道を探し求めるのだろうか。自分の心こそが、その道しるべであったのだ。

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詞花和歌集 - 藤原顕輔

いかで我心の月をあらはして
闇に惑へる人を照らさむ

なんとかしてわたしは、心の中の月を現し出して、迷いの闇に惑っている人々を照らしたい。

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詞花和歌集 - 登蓮

世の中の人の心のうき雲に
空隠れする有明の月

世の中の人々の心にかかる、憂いに満ちた浮雲のために、空に隠れてしまう有明の月であることよ。

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詞花和歌集 - 大江匡房

君が代は曇りもあらじ三笠山
峰に朝日のささむ限りは

わが君の御代は、曇ることもあるまい。三笠山の峰に朝日がさすかぎりは。

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