古典和歌stream

詞花和歌集 - 曾禰好忠

水上を定めてければ君が代に
二たび澄める堀河の水

水源をしっかり定めたので、わが君の御代に、ふたたび澄んで流れる堀河の水であることよ。

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詞花和歌集

いさやまたつづきも知らぬ高嶺にて
先づ来る人に都をぞ問ふ

さあ、どうなのだろう。この先どう続くとも知れない高い峰の上で、まずやって来る人に都のことを尋ねるのだ。

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詞花和歌集 - 道命

都にて眺めし月のもろともに
旅の空にも出でにけるかな

都で眺めていた月が、わたしと一緒に旅の空にも出てきたことだ。

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詞花和歌集

都にて眺めし月を見る時は
旅の空とも覚えざりけり

都で眺めたのと同じ月を見ているときは、旅の空にいるとも思われないことだ。

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詞花和歌集

風越の峰の上にて見る時は
雲は麓のものにぞありける

風越の峰の上から見るときは、雲は麓のものであったのだなあ。

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詞花和歌集

昔見し垂井の水は変はらねど
映れる影ぞ年を経にける

昔見た垂井の清水は変わらないけれども、そこに映っているわたしの姿は年をとってしまった。

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詞花和歌集

思ひ出もなき故郷の山なれど
隠れゆくはたあはれなりけり

思い出も何もない故郷の山ではあるけれども、遠ざかるにつれて見えなくなっていくのは、やはりしみじみと悲しいことだ。

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詞花和歌集 - 藤原公任

いにしへを恋ふる涙にくらされて
おぼろに見ゆる秋の夜の月

昔を恋い慕う涙に目の前を暗くされて、ぼんやりと霞んで見える秋の夜の月であることよ。

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詞花和歌集 - 藤原頼宗

そのことと思はぬだにもあるものを
何心地して月を見るらむ

これといって何かを思うわけでもない人でさえ、月を見れば物思いをするものなのに、あなたはどのような心地で月を見ているのだろうか。

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詞花和歌集

夢ならでまたも逢ふべき君ならば
寝られぬいをも嘆かざらまし

夢ではなく、またこの世で逢うことのできるあなたであるならば、眠れないことも嘆きはしないだろうに。

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詞花和歌集

思ひかね眺めしかども鳥辺山
果ては煙も見えずなりにき

悲しみに耐えかねて眺めていたけれども、鳥辺山では、ついには亡き人を送る煙さえも見えなくなってしまった。

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詞花和歌集 - 藤原義孝

夕まぐれ木繁き庭を眺めつつ
木の葉とともに落つる涙か

夕暮れどき、木の茂った庭を眺めながら、散る木の葉とともにこぼれ落ちる涙であることよ。

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詞花和歌集 - 郁芳門院安芸

人知れずもの思ふこともありしかど
このことばかり悲しきはなし

人知れず物思いをすることもこれまでにあったけれども、このことほど悲しいことはない。

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詞花和歌集 - 清原元輔

生ひ立たで枯れぬと聞きしこのもとの
いかでなげきの森となるらむ

育ちきらないうちに枯れてしまったと聞いた木の下が、どうして嘆きの森となるのだろうか。幼くして亡くなった子のために、どうしてこれほど嘆きが深くなるのだろうか。

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詞花和歌集 - 清原元輔

今日よりは天の河霧立ち別れ
いかなる空に逢はむとすらむ

今日からは、天の川に立つ霧のように隔てられて別れ、いったいどこの空で逢うことができるのだろうか。

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詞花和歌集 - よみ人しらず

七夕は後の今日をも頼むらむ
心細きは我が身なりけり

織女は、来年の今日の逢瀬をも頼みにしているのだろう。心細いのは、次に逢う日も分からないわが身であることだ。

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