- 表題
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- 拾遺和歌集
拾遺和歌集 - よみ人しらず
うち忍びいざすみの江の忘れ草
忘れて人のまたや摘まぬと
人目を忍んで、さあ住の江に住んでみよう。住の江の忘れ草を、あの人が私のことを忘れて、また摘みはしないかと見るために。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
忘るなよほどは雲居に成りぬとも
空行く月の巡り逢ふまで
忘れないでおくれ。二人の隔たりが雲のかなたほどに遠くなっても、空を行く月が再びめぐって来るように、また巡り会うその時まで。
拾遺和歌集 - 柿本人麻呂
白波はたてど衣に重ならず
明石も須磨もおのがうらうら
白波は立つけれども、衣の縦糸のように衣に重なることはない。明石も須磨も、衣の表と裏のようには重ならず、それぞれ別々の浦である。