古典和歌stream

拾遺和歌集 - 源重之の叔母

親の親と思はましかば訪ひてまし
我が子の子にはあらぬなるべし

親の親だと思っていたならば、訪ねてきたことだろう。私は我が子の子、つまり孫と思われてはいないのだろう。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

山高み夕日隠れぬ浅茅原
後見むためにしめ結はましを

山が高いので夕日が隠れてしまった浅茅原よ。後で見るために、標を結っておけばよかったのに。

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拾遺和歌集 - 紀貫之

名のみして山は三笠もなかりけり
朝日夕日のさすを言ふかも

三笠山は名ばかりで、山には笠もないのだった。朝日や夕日が差すのを、笠を差すと言っているのだろうか。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

名のみして成れるも見えず梅津河
井堰の水も漏ればなりけり

梅津川は梅という名ばかりで、実が成っているのも見えない。それは井堰の水も漏れるように、梅の実も漏れ落ちてしまうからなのだった。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

名には言へど黒くも見えず漆河
さすがに渡る水はぬるめり

漆川は、名には漆と言っても黒くは見えない。それでもさすがに、渡る水は漆を塗ったように、ぬるんでいるようだ。

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拾遺和歌集 - 恵慶法師

世の中にあやしき物は雨降れど
大原河のひるにぞありける

世の中で不思議なものは、雨が降っているのに「ひる」という、大原川の蛭であったよ。

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拾遺和歌集 - 藤原仲文

河柳糸は緑にあるものを
いづれかあけの衣なるらん

川柳の枝の糸は緑色であるのに、そのうちのどれが緋色の衣になるのだろうか。

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拾遺和歌集 - 村上天皇

白波の打ちやかへすと待つほどに
浜の真砂の数ぞ積もれる

白波が打ち返すように、あなたが打ち返して勝つかと待っているうちに、浜の真砂のように私の勝ちの数が積もってしまった。

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拾遺和歌集 - 藤原実頼

いつしかと開けて見たれば浜千鳥
跡あることに跡のなきかな

早く見たいと開けて見たところ、浜千鳥の足跡のような筆跡があるはずのものに、その跡がないことだ。

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拾遺和歌集 - 藤原実資

とどめても何にかはせん浜千鳥
古りぬる跡は波に消えつつ

書き留めても何になろうか。浜千鳥の古くなった足跡が波に消えていくように、古い筆跡もやがて消えていくのだから。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

水底のわくばかりにやくくるらん
よる人もなき滝の白糸

水の底が湧き立つほどに、くぐって流れているのだろうか。縒る人も、近寄る人もいない滝の白糸は。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

音に聞く鼓の滝をうち見れば
ただ山河の鳴るにぞありける

評判に聞いていた鼓の滝を見てみると、ただ山の川が音を立てて鳴っているだけであった。

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拾遺和歌集 - 藤原国章

音に聞く狛の渡りの瓜作り
となりかくなりなる心かな

評判に聞く狛の渡りの瓜作りではないが、瓜がなるように、ああもなりこうもなる、移ろいやすいあなたの心であることだ。

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拾遺和歌集 - 藤原朝光

定めなくなるなる瓜のつら見ても
立ちや寄り来む狛のすき者

定まりなく次々となる瓜の蔓を見ても、その顔を見ても、狛の風流人は立ち寄って来るだろうか。

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拾遺和歌集 - 平兼盛

陸奥の安達の原の黒塚に
鬼こもれりと聞くはまことか

陸奥の安達が原の黒塚に、鬼がこもっていると聞くのは本当か。

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拾遺和歌集 - 藤原為順

盗人のたつたの山に入りにけり
同じかざしの名にや汚れん

盗人が立つという立田山に入ってしまった。同じ山の挿頭を挿す身として、盗人と同じ名に汚れてしまうのだろうか。

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