古典和歌stream

拾遺和歌集

しなが鳥猪名の伏原飛びわたる
鴫が羽音おもしろきかな

猪名の伏原を飛び渡っていく鴫の羽音は、なんと趣深いことだろう。

詳細を見る

拾遺和歌集

住吉のきしもせざらんものゆゑに
ねたくや人にまつと言はれむ

住吉の岸ではないが、来もしないであろう人のために、いまいましくも、住吉の松のように人を待っていると言われるのだろうか。

詳細を見る

拾遺和歌集

木綿襷かくる袂はわづらはし
ゆたけに解けてあらむとを知れ

木綿襷をかける袂は窮屈でわずらわしい。ゆったりとくつろいで過ごすことになるのだと知れ。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 安法法師

天降る現人神の相生を
思へば久し住吉の松

天から降られた現人神とともに生い立ってきたことを思うと、なんと久しいことか、住吉の松は。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 恵慶法師

我問はば神代のことも答へなん
昔を知れる住吉の松

私が尋ねたならば、神代のことも答えてほしい。昔を知っている住吉の松よ。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 源重之

幾世にか語り伝へむ筥崎の
松の千歳のひとつならねば

いったい幾世にわたって語り伝えていくのだろうか。筥崎の松が経てきた千年は、一つだけではないのだから。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 清原元輔

生ひ茂れ平野の原のあや杉よ
濃き紫にたち重ぬべく

生い茂れ、平野の原の綾杉よ。濃い紫の衣を裁ち重ねるほどに、高い位にのぼり重ねていくように。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 実因

祈ぎかくる日吉の社の木綿襷
草のかき葉も言止めて聞け

祈りをかける日吉の社の木綿襷よ。草の葉までも言葉を止めて、この祈りを聞け。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 源兼澄

大淀の禊幾世になりぬらん
神さびにたる浦の姫松

大淀の禊は、もう幾世を経たのだろうか。すっかり神々しく古びている、浦の姫松よ。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 平祐挙

禊する今日唐崎におろす網は
神のうけひくしるしなりけり

禊をする今日、唐崎で下ろす網は、網の浮けを引くように、神が祈りを受け入れてくださるしるしであったのだ。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

ちはやぶる神の保てる命をば
誰がためにか長くと思はん

神が保ってくださっているこの命を、いったい誰のために長くあってほしいと思うだろうか。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

ちはやぶる神もおもひのあればこそ
年経て富士の山も燃ゆらめ

神にも恋の思いの火があるからこそ、年を経ても富士の山は燃え続けているのだろう。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 大中臣能宣

君が代のながらの山のかひありと
のどけき雲のゐる時ぞ見る

君の御代が長く続くという長等の山の、その甲斐があると、のどかな雲がかかっている時に見ることだ。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 大中臣能宣

さざなみの長等の山のながらへて
楽しかるべき君が御代かな

さざなみの寄せる近江の長等の山の名のように、長らえて楽しくあるはずの君の御代であることよ。

詳細を見る

拾遺和歌集 - よみ人しらず

動きなき岩倉山に君が代を
運び置きつつ千代をこそ積め

揺るぎない岩倉山に君の御代を運び置いては、千代の年を積み重ねるのだ。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 大中臣能宣

ちはやぶるみかみの山の榊葉は
栄えぞまさる末の世までに

御神の宿る三上の山の榊葉は、末の世までもいっそう栄えていくことだ。

詳細を見る