古典和歌stream

拾遺和歌集 - 紀貫之

あしひきの山の榊葉常盤なる
影に栄ゆる神のきねかな

山の榊葉が常緑であるように、その変わらぬ影のもとで栄えている神のきねであることよ。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

大汝少御神の作れりし
妹背の山を見るぞうれしき

大汝と少御神がお作りになった妹背の山を、こうして見ることのできるのはうれしいことだ。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 藤原忠房

めづらしき今日の春日の八乙女を
神もうれしと偲ばざらめや

めったにない今日の春日の八乙女の舞を、神もうれしいと思って賞美なさらないことがあろうか、きっと賞美なさるだろう。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 壬生忠見

恋すてふ我が名はまだき立ちにけり
人知れずこそ思ひそめしか

恋をしているという私の噂は、早くも立ってしまったことだ。人に知られないように、ひそかに思い始めたばかりだったのに。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 平兼盛

忍ぶれど色に出でにけり我が恋は
物や思ふと人の問ふまで

人に知られまいと隠してきたけれど、顔色に出てしまったことだ、私の恋は。何か物思いをしているのかと、人が尋ねるほどに。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 紀貫之

色ならば移るばかりも染めてまし
思ふ心を知る人のなさ

思う心が色であるならば、あの人に移るほどに染めてしまうだろうに。思う心を知ってくれる人のいないことよ。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 平公誠

忍ぶるも誰ゆゑならぬものなれば
今は何かは君に隔てむ

人目を忍んでいるのも、ほかの誰のためでもない、あなたゆえのことなのだから、今はどうしてあなたに隔てを置くことがあろうか。

詳細を見る

拾遺和歌集 - よみ人しらず

嘆きあまりつひに色にぞ出でぬべき
言はぬを人の知らばこそあらめ

嘆きのあまり、とうとう顔色に出てしまいそうだ。口に出して言わない思いを、あの人が知ってくれるのならよいのだが。

詳細を見る

拾遺和歌集 - よみ人しらず

逢ふことをまつにて年の経ぬるかな
身は住の江に生ひぬものゆゑ

逢うことを待つばかりで、年を経てしまったことだ。我が身は住の江に生えている松でもないのに。

詳細を見る

拾遺和歌集 - よみ人しらず

音に聞く人に心をつくばねの
みねど恋しき君にもあるかな

噂に聞くだけの人に心を尽くして、筑波嶺の峰ではないが、まだ見ないのに恋しいあなたであることよ。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

天雲の八重雲隠れ鳴る神の
音にのみやは聞きわたるべき

天の雲の幾重にも重なる雲に隠れて鳴る雷のように、噂にばかり聞き続けていてよいものだろうか。

詳細を見る

拾遺和歌集 - よみ人しらず

見ぬ人の恋しきやなぞおぼつかな
誰とか知らむ夢に見ゆとも

まだ見たこともない人が恋しいのは、なぜなのだろう。心もとないことだ。たとえ夢に見えたとしても、それが誰だとわかるだろうか。

詳細を見る

拾遺和歌集 - よみ人しらず

夢よりぞ恋しき人を見そめつる
今はあはする人もあらなん

夢の中から、恋しい人を見初めたのだった。今は、その夢を解き合わせて、その人に逢わせてくれる人もいてほしいものだ。

詳細を見る

拾遺和歌集 - よみ人しらず

かくてのみありその浦の浜千鳥
よそになきつつ恋ひやわたらむ

こうしてばかりいて、荒磯の浦の浜千鳥のように、遠く離れたところで泣きながら恋い続けるのだろうか。

詳細を見る

拾遺和歌集 - よみ人しらず

よそにのみ見てやは恋ひむ紅の
末摘む花の色に出でずは

遠くから見てばかりで、恋い続けていられようか。紅の末摘花の色のように、思いを表に出さないでいるならば。

詳細を見る

拾遺和歌集 - 藤原敦忠

身にしみて思ふ心の年経れば
つひに色にも出でぬべきかな

身にしみて思う心が年を重ねたので、とうとう顔色にも出てしまいそうだ。

詳細を見る