古典和歌stream

拾遺和歌集 - 藤原師輔

沢にのみ年は経ぬれど葦鶴の
心は雲の上にのみこそ

葦の生える沢辺でばかり年を過ごしてきたけれど、葦鶴の心は、雲の上ばかりを思っているのだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

大空は曇らざりけり神無月
時雨心地は我のみぞする

大空は曇ってはいなかった。神無月なのに、時雨が降るような心地は、私ひとりだけがしているのだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

忍ぶれどなほしひてこそおもほゆれ
恋といふものの身をし去らねば

こらえて忍ぼうとしても、なおいっそう強く思われることだ。恋というものが、この身から離れないので。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

あはれとも思はじものを白雪の
下に消えつつなほもふるかな

あなたはあわれとも思ってくれないだろうに。白雪が下から消えながらもなお降り続けるように、私は心の中で消え入る思いをしながら、なおも生き長らえていることだ。

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拾遺和歌集 - 中務

ほどもなく消えぬる雪はかひもなし
身をつみてこそあはれと思はめ

すぐに消えてしまう雪では甲斐もない。雪が積もるように、我が身をつねってその痛みを思い知ってこそ、あわれと思いもしようが。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

よそながら逢ひ見ぬほどに恋ひ死なば
何にかへたる命とか言はむ

離れたまま、逢うこともないうちに恋い死にしたならば、何と引き換えにした命だと言えばよいのだろう。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

いつとてか我が恋やまむちはやぶる
浅間の嶽の煙絶ゆとも

いつになったら私の恋はやむというのだろうか。たとえ神の宿る浅間山の煙が絶えることがあっても、私の恋はやむことがない。

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拾遺和歌集 - 藤原伊尹

大原の神も知るらむ我が恋は
今日氏人の心やらなむ

大原野の神も、きっと知っているだろう、私の恋は。今日の祭りの日には、氏人である私の心を晴らしてほしい。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

榊葉の春さす枝のあまたあれば
とがむる神もあらじとぞ思ふ

榊葉の、春になって伸びる枝が数多くあるように、あなたが心を寄せる人は数多くいるのだから、私がなびかなくても、とがめる神もないだろうと思う。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

天地の神ぞ知るらん君がため
思ふ心の限りなければ

天地の神々こそ知っているだろう。あなたのために思う私の心には、限りがないのだから。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

海も浅し山もほどなし我が恋を
何によそへて君に言はまし

海も浅いし、山も低い。私の恋の深さや高さを、何にたとえてあなたに言えばよいのだろうか。

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拾遺和歌集 - 柿本人麻呂

奥山の岩垣沼の水隠りに
恋ひや渡らん逢ふよしをなみ

奥山の、岩に囲まれた沼の水が隠れているように、心に秘めたまま恋い続けるのだろうか。逢う手立てがないので。

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拾遺和歌集 - 寛祐

あまた見し豊の禊のもろ人の
君しも物を思はするかな

大嘗会の御禊の日に大勢見た人々の中で、ほかならぬあなたが、私に物思いをさせることだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

玉簾糸の絶え間に人を見て
すける心は思ひかけてき

玉簾の糸の切れ間からあの人を見て、透けて見えるように好きになった心は、思いをかけてしまったのだ。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

玉垂れのすける心と見てしより
つらしてふことかけぬ日はなし

玉垂れが透けて見えるように、あなたが浮ついた好き心の人だと見てからというもの、つらいという言葉を口にしない日はない。

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拾遺和歌集 - よみ人しらず

我こそや見ぬ人恋ふる病すれ
あふひならでは止む薬なし

私こそは、まだ見たこともない人を恋い慕うという病にかかっている。逢う日でなくては、この病の治る薬はない。

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