- 表題
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- 拾遺和歌集
拾遺和歌集 - よみ人しらず
あはれとも思はじものを白雪の
下に消えつつなほもふるかな
あなたはあわれとも思ってくれないだろうに。白雪が下から消えながらもなお降り続けるように、私は心の中で消え入る思いをしながら、なおも生き長らえていることだ。
拾遺和歌集 - 中務
ほどもなく消えぬる雪はかひもなし
身をつみてこそあはれと思はめ
すぐに消えてしまう雪では甲斐もない。雪が積もるように、我が身をつねってその痛みを思い知ってこそ、あわれと思いもしようが。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
いつとてか我が恋やまむちはやぶる
浅間の嶽の煙絶ゆとも
いつになったら私の恋はやむというのだろうか。たとえ神の宿る浅間山の煙が絶えることがあっても、私の恋はやむことがない。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
榊葉の春さす枝のあまたあれば
とがむる神もあらじとぞ思ふ
榊葉の、春になって伸びる枝が数多くあるように、あなたが心を寄せる人は数多くいるのだから、私がなびかなくても、とがめる神もないだろうと思う。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
玉垂れのすける心と見てしより
つらしてふことかけぬ日はなし
玉垂れが透けて見えるように、あなたが浮ついた好き心の人だと見てからというもの、つらいという言葉を口にしない日はない。