古典和歌stream

新古今和歌集 - 永縁

なかなかに消えは消えなで埋み火の
生きてかひなき世にもある哉

いっそ消えるならば消えてしまえばよいものを、消えもしないで、灰に埋もれた炭火のように、生きていてもかいのない世に、なお生きていることよ。

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新古今和歌集 - 式子内親王

日数ふる雪気にまさる炭竈の
煙も寒し大原の里

日数を経て降り続く雪模様に、いっそう盛んに立ちのぼる炭竈の煙も、寒々しく見える大原の里よ。

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新古今和歌集 - 西行

おのづから言はぬを慕ふ人やあると
やすらふほどに年の暮れぬる

こちらから言わなくても、自然と慕ってくれる人がいるかと、ためらっているうちに、年が暮れてしまった。

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新古今和歌集 - 上西門院兵衛

かへりては身に添ふものと知りながら
暮れゆく年をなに慕ふらん

暮れてゆく年は、去るどころかかえって年齢として身に積もり添うものと知りながら、どうしてその暮れてゆく年を慕うのだろうか。

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新古今和歌集 - 俊成卿女

隔てゆく世々の面影かき暗し
雪とふりぬる年の暮かな

年ごとに遠く隔たってゆく過ぎた世々の面影は、涙にかき暗されて、雪のように降り積もり、古びてしまった年の暮れであることよ。

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新古今和歌集 - 藤原隆季

新しき年や我が身を尋め来らん
隙行く駒に道をまかせて

新しい年は、私の身を尋ね求めてやって来るのだろうか。隙間を駆け過ぎる馬のように早く過ぎゆく月日に、道をまかせて。

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新古今和歌集 - 俊恵

嘆きつつ今年も暮れぬ露の命
生けるばかりを思ひ出にして

嘆きながら、今年も暮れてしまった。露のようにはかない命が、生きているということだけを思い出として。

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新古今和歌集 - 小侍従

思ひやれ八十路の年の暮なれば
いかばかりかはものは悲しき

思いやってください。八十歳の年の暮れであるから、どれほど物悲しいことか。

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新古今和歌集 - 西行

昔思ふ庭にうき木を積み置きて
見し世にも似ぬ年の暮かな

昔を思い出させる庭に、うき木を積み置いて、かつて見た世とは似ても似つかない年の暮れであることよ。

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新古今和歌集 - 藤原良経

石上布留野の小笹霜を経て
ひとよばかりに残る年かな

石上の布留野の小笹が幾夜も霜を経てきたように、年もあと一夜ばかりに残るだけとなったことよ。

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新古今和歌集 - 慈円

年の明けて浮世の夢の覚むべくは
暮るとも今日は厭はざらまし

年が明けることで、このつらい世の夢が覚めるものならば、年が暮れようとも、今日という日を厭いはしないだろうに。

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新古今和歌集 - 隆聖

朝ごとの閼伽井の水に年暮れて
我が世のほどのくまれぬるかな

毎朝仏に供える閼伽井の水を汲むうちに年も暮れて、その水とともに、我が命の残りのほども汲み量られてしまったことよ。

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新古今和歌集 - 三条実房

急がれぬ年の暮こそあはれなれ
昔はよそに聞きし春かは

新しい年を待つ心も起こらず、支度に急ぐ気にもなれない年の暮れこそ、しみじみと悲しい。昔は、来る春をよそごとのように聞いたことがあっただろうか、いや、心待ちにしたものだ。

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新古今和歌集 - 和泉式部

数ふれば年の残りもなかりけり
老いぬるばかり悲しきはなし

数えてみると、今年の残りの日数ももうなくなってしまった。年老いてしまうことほど悲しいものはない。

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新古今和歌集 - 藤原実定

石走る初瀬の川の波枕
早くも年の暮れにけるかな

岩の上を激しく流れる初瀬川のほとりに、波の音を枕にして旅寝をしているうちに、その流れのように早くも年が暮れてしまったことよ。

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新古今和歌集 - 藤原有家

行く年ををしまの海人の濡れ衣
重ねて袖に波やかくらん

過ぎゆく年を惜しむ、その雄島の海人の濡れ衣のように、年を重ねるうえに、さらに袖に涙の波をかけるのだろうか。

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