- 表題
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- 千載和歌集
千載和歌集 - 大江維順女
忘らるる憂き名はさても立ちにけり
心の内は思ひ分くとも
忘れられたというつらい噂は、それでもやはり立ってしまったことだ。私の心の内では、深い仲ではなかったとわきまえているとしても。
千載和歌集 - 藤原盛方
杣川の浅からずこそ契りしか
などこの暮れを引き違ふらん
杣川が浅くないように、私たちは浅からぬ契りを交わしたのに、どうして今日のこの夕暮れの約束を、引き違えてしまうのだろうか。
千載和歌集 - 藤原俊成
思ひきや榻の端書きかきつめて
百夜も同じ丸寝せんとは
思いもしなかった。車の榻に通った夜の印を書き集めるように、百夜通い続けても、同じように衣を着たまま独りで寝ることになろうとは。
千載和歌集 - 藤原実方
契りこしことの違ふぞ頼もしき
つらさもかくや変はると思へば
これまで約束してきたことがたがえられるのが、かえって頼もしい。あなたのつれなさも、このように変わるのではないかと思うので。