古典和歌stream

千載和歌集 - 藤原親盛

思ひせく心の内のしがらみも
堪へずなりゆく涙川かな

恋の思いをせき止めている心の中のしがらみさえも、持ちこたえられなくなっていく涙の川であることよ。

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千載和歌集 - 静縁

おのづからつらき心も変はるやと
待ち見むほどの命ともがな

時がたてば自然と、あの人のつれない心も変わるだろうかと、それを待って見届けられるほどの命があればよいのに。

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千載和歌集 - 大江維順女

忘らるる憂き名はさても立ちにけり
心の内は思ひ分くとも

忘れられたというつらい噂は、それでもやはり立ってしまったことだ。私の心の内では、深い仲ではなかったとわきまえているとしても。

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千載和歌集 - 藤原顕家

世とともにつれなき人を恋草の
露こぼれます秋の夕風

いつまでもつれないあの人を恋い慕う、その恋草に置いた露が、いっそうこぼれ落ちる秋の夕風であることよ。

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千載和歌集 - 源師光

恋しさをいかがはすべき思へども
身は数ならず人はつれなし

この恋しさをどうしたらよいのだろう。どれほど思っても、我が身は物の数にも入らない身であり、あの人はつれない。

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千載和歌集 - 藤原実国

恋ひ死なば我ゆゑとだに思ひ出でよ
さこそはつらき心なりとも

私が恋い死にしたならば、せめて自分のせいだったと思い出してほしい。どれほどつれない心であるとしても。

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千載和歌集 - 藤原家通

ひたすらに恨みしもせじ先の世に
逢ふまでこそは契らざりけめ

ひたすらに恨むことはするまい。前世で、逢うところまでは、二人は契りを結ばなかったのだろうから。

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千載和歌集 - 藤原公衡

真澄鏡心も映るものならば
さりとも今はあはれとや見ん

よく澄んだこの鏡に、姿だけでなく心も映るものならば、いくらなんでも今は、私の心をあわれと見てくれるだろうか。

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千載和歌集 - 源通親

今しばし空頼めにも慰めて
思ひ絶えぬる宵の玉梓

もうしばらくの間は、当てにならない約束にでも心を慰めていたのに、それも望みを断ち切られてしまった、宵に届いた手紙であることよ。

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千載和歌集 - 藤原盛方

杣川の浅からずこそ契りしか
などこの暮れを引き違ふらん

杣川が浅くないように、私たちは浅からぬ契りを交わしたのに、どうして今日のこの夕暮れの約束を、引き違えてしまうのだろうか。

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千載和歌集 - 藤原俊成

思ひきや榻の端書きかきつめて
百夜も同じ丸寝せんとは

思いもしなかった。車の榻に通った夜の印を書き集めるように、百夜通い続けても、同じように衣を着たまま独りで寝ることになろうとは。

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千載和歌集 - 藤原実方

契りこしことの違ふぞ頼もしき
つらさもかくや変はると思へば

これまで約束してきたことがたがえられるのが、かえって頼もしい。あなたのつれなさも、このように変わるのではないかと思うので。

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千載和歌集 - 相模

知らじかし思ひも出でぬ心には
かく忘られず我嘆くとも

知りはしないだろうよ。私のことを思い出しもしないあなたの心では。このように忘れられずに私が嘆いていても。

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千載和歌集 - 藤原長能

つれもなくなりぬる人の玉章を
憂き思ひ出の形見ともせじ

すっかりつれなくなってしまった人の手紙を、つらい思い出のよすがとなる形見にもするまい。

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千載和歌集 - 藤原長能

やはらかに寝る夜もなくて別れぬる
夜々の手枕いつか忘れん

くつろいでゆっくり寝る夜もないまま、慌ただしく別れてしまった、幾夜もの手枕を、いつ忘れることがあろうか。

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千載和歌集 - 小大君

七夕に貸しつと思ひし逢ふことを
その夜なき名の立ちにけるかな

七夕の夜の逢瀬は織女星に貸してやったと思っていたのに、その夜に、身に覚えのない浮き名が立ってしまったことだ。

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