古典和歌stream

新古今和歌集 - 慈円

昨日見し人はいかにと驚けど
なほ長き夜の夢にぞありける

昨日会った人がどうして亡くなったのかと、はっと驚き目覚めるけれど、それでもなお、迷いの長い夜の夢の中にいるのであった。

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新古今和歌集 - 慈円

蓬生にいつかおくべき露の身は
今日の夕暮れ明日の曙

蓬の生い茂る野に、いつ置かれることになるのか分からない露のようなこの身は、今日の夕暮れか、明日の曙か。

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新古今和歌集 - 慈円

我もいつぞあらましかばと見し人を
しのぶとすればいとど添ひゆく

私もいつそうなるのか。「生きていてくれたら」と思う亡き人々をしのぼうとすると、その数はいっそう増えてゆく。

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新古今和歌集 - 寂蓮

尋ね来ていかにあはれと眺むらん
跡なき山の峰の白雲

はるばる尋ねて来て、どれほど悲しいと思って眺めていることだろう。亡き人の跡もない山の、峰にかかる白雲を。

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新古今和歌集 - 西行

亡き跡の面影をのみ身に添へて
さこそは人の恋しかるらめ

亡くなった後の面影ばかりを身に寄り添わせて、さぞかしあなたは、その人が恋しいことであろう。

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新古今和歌集 - 西行

あはれとも心に思ふほどばかり
言はれぬべくは問ひこそはせめ

お気の毒だと心に思っているほどに、それを言葉で言い表すことができるのならば、きっとお見舞いもしたであろう。

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新古今和歌集 - 三条実房

つくづくと思へば悲しいつまでか
人のあはれをよそに聞くべき

しみじみと考えると悲しい。いつまで、人の死の悲しい知らせを、自分とは関わりのないこととして聞いていられるだろうか。

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新古今和歌集 - 源通親

後れゐて見るぞ悲しきはかなさを
憂き身の跡となに頼みけん

子に先立たれて生き残り、その墓を見るのが悲しい。はかない命であったのに、どうしてつらいこの身の後を託す者として頼みにしていたのだろう。

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新古今和歌集 - 慈円

そこはかと思ひ続けて来て見れば
今年の今日も袖は濡れけり

あれこれと思い続けながら墓所に来てみると、去年と同じく、今年の今日も袖は涙に濡れたことだ。

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新古今和歌集 - 藤原忠経

誰もみな涙の雨にせきかねぬ
空もいかがはつれなかるべき

誰もみな、雨のように流れる涙をせき止めかねている。空もどうして素知らぬ顔でいられようか、こうして雨を降らせている。

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新古今和歌集 - 行遍

見し人は世にもなぎさの藻塩草
かきおくたびに袖ぞしをるる

見馴れた人はもうこの世にいない。渚の藻塩草をかき集めるように、その名を書き置くたびに、袖は涙に濡れしおれることだ。

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新古今和歌集 - 祝部成仲

あらざらん後しのべとや袖の香を
花橘にとどめ置きけん

自分がこの世にいなくなった後にしのんでくれというのか、あの子は袖の香を、花橘にとどめ置いていったのであろう。

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新古今和歌集 - 藤原兼房

ありし世にしばしも見ではなかりしを
あはれとばかり言ひてやみぬる

生きていたころには、しばらくの間も会わずにはいられなかったのに、亡くなった今は、ああ悲しいと言うだけで終わってしまうことだ。

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新古今和歌集 - 藤原通俊

問へかしな片敷く藤の衣手に
涙のかかる秋の寝覚めを

見舞っておくれよ。ひとり寝の床に片袖を敷く喪服の袖に、涙のかかる、この秋の寝覚めを。

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新古今和歌集 - 源国信

君なくてよる方もなき青柳の
いとど憂き世ぞ思ひ乱るる

君がいなくなって、青柳の糸のように身を寄せる所もない。いっそうつらいこの世に、思いは乱れることだ。

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新古今和歌集 - 藤原顕輔

いつの間に身を山がつになし果てて
都を旅と思ふなるらん

いつの間に、この身をすっかり山里に住む者にしてしまって、都を旅先と思うようになったのだろうか。

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