- 表題
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- 後撰和歌集
後撰和歌集 - よみ人しらず
いつまでのはかなき人の言の葉か
心のあきの風を待つらむ
いつまで続くのか分からない、頼りない人の言葉なのだろうか。木の葉が秋風を待って散るように、心に飽きの風が吹くのを待っているのだろう。
後撰和歌集 - よみ人しらず
言ふからにつらさぞまさる秋の夜の
草の戸ざしにさはるべしやは
そう言われるだけに、かえってつらさがまさる。本当に思っているのなら、秋の夜の草の戸の閉ざしくらいに、さえぎられるはずがあろうか。
後撰和歌集 - よみ人しらず
降りやめば跡だに見えぬうたかたの
消えてはかなき世を頼むかな
雨が降りやめば跡さえ見えなくなる水の泡のように、今にも消えてしまいそうなはかない仲を、それでも頼みにしていることだ。
後撰和歌集 - よみ人しらず
音に泣けば人笑へなりくれ竹の
よに経ぬをだに勝ちぬと思はん
声を上げて泣けば人の物笑いになる。せめて、あの人がまだほかの男と連れ添っていないことだけでも、自分の勝ちだと思おう。
後撰和歌集 - よみ人しらず
伊勢の海人と君しなりなば同じくは
恋しきほどにみるめ刈らせよ
あなたが伊勢の海人となってしまうのならば、同じことなら、私が恋しく思っているうちに、海松布を刈らせて逢う機会をください。