- 表題
- -
- 後撰和歌集
後撰和歌集 - 藤原時平
深く思ひそめつと言ひし言の葉は
いつかあき風吹きて散りぬる
深く思いはじめた、深く心を染めたと言ったあの言葉は、いつ飽きの秋風が吹いて散ってしまったというのか、散ってなどいない。
後撰和歌集 - 伊勢
いなせとも言ひ放たれず憂きものは
身を心ともせぬ世なりけり
いやともよいとも、はっきり言い切ることができない。つらいものは、我が身を自分の心のままにできないこの世の中なのであった。