古典和歌stream

千載和歌集 - 藤原経衡

古も越え見てしかばあふさかは
ふみたがふべき中の道かは

以前にも越えてみたことがあるのだから、逢坂は、踏み違えるような二人の間の道であろうか。手紙を宛て違えたりするはずがない。

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千載和歌集 - 赤染衛門

かりにぞと言はぬ先より頼まれず
たち止まるべき心ならねば

狩りに行くのだ、仮初めのことだ、と言われる前から、あなたを頼みにすることはできなかった。立ち止まってくれるような心ではないのだから。

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千載和歌集 - 藤原基俊

人心何を頼みて水無瀬川
堰の古杭朽ち果てぬらん

移ろいやすい人の心の何を頼みにして、水無瀬川の堰の古杭のように、私はむなしく朽ち果ててしまったのだろうか。

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千載和歌集 - 隆源

恨みずは忘れぬ人もありなまし
思ひ知らでぞあるべかりける

恨まなかったならば、私を忘れないでいてくれる人もいたであろうに。相手のつれなさなど思い知らないままでいるべきであったのだ。

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千載和歌集 - 源雅定

まことにや三年も待たで山城の
ふしみの里に新枕する

本当なのか。三年も待たずに、山城の伏見の里で、新しい人と初めての枕を交わすというのは。

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千載和歌集 - 待賢門院堀河

憂き人を偲ぶべしとは思ひきや
我が心さへなど変はるらん

つれない人を恋い慕うことになろうとは、思いもしなかった。あの人の心ばかりか、私の心までもが、どうして変わってしまうのだろう。

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千載和歌集 - 上西門院兵衛

憂かりける世々の契りを思ふにも
つらきは今の心のみかは

つらいものであった前世からの宿縁を思うにつけても、つれないのは今のあの人の心だけであろうか。いや、前の世からの因縁もまたつらいのだ。

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千載和歌集 - 藤原親隆

知るなれば如何に枕の思ふらん
塵のみ積もる床の気色を

枕は何もかも知っているというから、どのように思っていることだろう。恋人が訪れず、塵ばかりが積もっていく寝床のありさまを。

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千載和歌集 - 藤原実定

はかなくも来む世をかねて契るかな
再び同じ身ともならじを

はかないことに、来世のことまで前もって約束することだ。生まれ変わって再び同じ身になることなどないだろうに。

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千載和歌集 - 藤原忠良

思ひ出でよ夕べの雲もたなびかば
これやなげきに絶えぬ煙と

思い出してほしい。夕べの雲がたなびいたならば、これこそが、嘆きのあまり命の絶えた私を焼いた煙なのだと。

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千載和歌集 - 藤原隆房

恋ひ死なば浮かれん魂よしばしだに
我が思ふ人のつまにとどまれ

恋い焦がれて死んだならば、身を離れてさまよい出ていく私の魂よ、せめてしばらくの間だけでも、私の思う人の衣の褄にとどまっていておくれ。

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千載和歌集 - 小侍従

君恋ふと浮きぬる魂のさ夜更けて
いかなるつまに結ばれぬらん

あなたを恋い慕うあまり、身を離れてさまよい出た私の魂は、夜も更けた今、どのような褄に結びとめられているのだろう。

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千載和歌集 - 二条院讃岐

君恋ふる心の闇をわびつつは
この世ばかりと思はましかば

あなたを恋い慕う心の闇に思い悩みながらも、それがこの世だけのことだと思えるのならば、まだしもよいのに。

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千載和歌集 - 殷富門院大輔

変はりゆく気色を見ても生ける身の
命をあだに思ひけるかな

移り変わっていくあの人の様子を目の当たりにしても、なお生きているこの身なのに、その命をはかないものと思っていたことだ。

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千載和歌集 - 俊恵

君やあらぬ我が身やあらぬおぼつかな
頼めしことのみな変はりぬる

あなたが昔のあなたではないのか、私が昔の私ではないのか、はっきりしない。頼みに思わせてくれた約束が、すべて変わってしまったことだ。

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千載和歌集 - 西行

物思へどもかからぬ人もあるものを
あはれなりける身の契りかな

恋の物思いをしても、私のようにはならない人もいるというのに。なんと哀れな、この身の宿縁であることよ。

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