- 表題
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- 新古今和歌集
新古今和歌集 - 藤原輔尹
立ちながら今宵は明けぬ園原や
伏屋といふもかひなかりけり
立ったままで今夜は明けてしまった。園原の伏屋という名であっても、伏して寝ることができなければ甲斐のないことであった。
新古今和歌集 - 奝然
旅衣たちゆく波路遠ければ
いさしら雲のほども知られず
旅衣を裁つではないが、旅立ってゆく海路は遠いので、さあどうだろうか、白雲のかなたのように、いつ帰れるかその時もわからない。
新古今和歌集 - 紫式部
かき曇り夕たつ波の荒ければ
うきたる舟ぞしづ心なき
空が一面に暗く曇り、夕立が来そうで夕べに立つ波が荒いので、浮いている舟は揺れて落ち着かず、憂いに沈む私の心も落ち着かない。