- 表題
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- 後撰和歌集
後撰和歌集 - よみ人しらず
なげきさへ春を知るこそわびしけれ
もゆとは人に見えぬものから
嘆きまでが、木が春を知って芽吹くように募っていくのはつらいことだ。思いが燃えているとは、あの人には見えないものなのに。
後撰和歌集 - 藤原師尹
青柳のいとつれなくもなりゆくか
いかなる筋に思ひよらまし
青柳の糸ではないが、あなたはひどくつれなくなっていくのか。どのような筋をたどって、あなたに思いを寄せたらよいのだろう。
後撰和歌集 - 宮道高風
春の池の玉藻に遊ぶにほ鳥の
足のいとなき恋もするかな
春の池の美しい藻の間で遊ぶかいつぶりが、水の下で絶えず足を動かして休む間もないように、私も休む暇のない恋をしていることだ。
後撰和歌集 - 紀貫之
ふりぬとていたくなわびそ春雨の
ただにやむべきものならなくに
年を経て古びてしまったからといって、ひどく嘆かないでおくれ。降る春雨がそのまま止んでしまうものではないように、あなたもこのまま終わるはずの身ではないのだから。