- 表題
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- 千載和歌集
千載和歌集 - 清少納言
うは氷あはに結べるひもなれば
かざすひかげにゆるぶばかりを
上に張った薄氷のように、軽く結んだ紐であるから、頭にかざした日かげの鬘に、日の光で氷がゆるむように、少しゆるんだだけのことであるのに。
千載和歌集 - 藤原定子
いかにして過ぎにし方を過ぐしけん
暮らしわづらふ昨日今日かな
これまでの日々を、いったいどのようにして過ごしてきたのだろう。あなたがいなくて暮らしかねている、昨日今日であることよ。
千載和歌集 - 選子内親王
相見むと思ひしことをたがふれば
つらきかたにも定めつるかな
会いたいと思っていたことを違えて帰ってしまったので、あなたが方違えで来たこの方角を、つらい方角とも定めてしまったことだ。
千載和歌集 - 和泉式部
薫る香によそふるよりはほととぎす
聞かばや同じ声やしたると
花橘の薫る香りによそえて亡き人をしのぶよりは、ほととぎすの声を聞きたいものだ。亡き人と同じ声をしているかどうかと。