- 表題
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- 拾遺和歌集
拾遺和歌集 - 中宮内侍
春日野の荻の焼け原あさるとも
見えぬなき名をおほすなるかな
春日野の荻の焼け野原をくまなく探しても何も見つからないように、ありもしない浮き名を、あなたは私に負わせるということだなあ。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
しめてこそ千歳の春は来つつ見め
松を手たゆく何か引くべき
標を張って自分のものとしてこそ、千年の春ごとにやって来ては見よう。松を、手がだるくなるまで、どうして引き抜く必要があろうか。
拾遺和歌集 - 清原元輔
老いの世にかかるみゆきは有りきやと
木高き峰の松に問はばや
長い年月を生きてきた中で、このような立派なお出かけと深い雪とがあったことがあるかと、木高い峰の松に尋ねてみたいものだ。
拾遺和歌集 - よみ人しらず
春の野に掘る掘る見れどなかりけり
世にところせき人のためには
春の野で掘りに掘って探してみたけれども、ありはしなかった。世の中で所狭しと幅をきかせる、あなたのような人のための所などは。